刺身などの盛付に小さな菊の花を添えてあります。飾りなのかなと思っている方も多いと思いますが、この菊は食べることができます。単に食べられるだけでなく、すてきな薬効があってどんどん食べたいような花なのですよ。

名前は聞いたことがあると思いますが「もってのほか」と言います。

もってのほかの栽培方法

菊 もってのほか 栽培

菊の花は栽培が簡単にできます。家庭菜園でもこの「もってのほか」を咲かせることができます。

タネは販売されていませんが、苗があるので一つ買っておくと挿し芽で増やすことができます。
鑑賞用の菊の花も食べることはできますが、農薬を多く使うので食用の菊は別にするのがいいでしょう。

挿し芽はいつ頃すればいい?

秋に咲かせたい菊なら6〜7月頃定植するのでそれ以前の5上旬ごろが挿し芽の時期です。新芽の付いている先の方を使います。

葉っぱは2〜3枚つけて細かいめの鹿沼土を使います。根が出るまで水を切らさないように世話をしましょう。

他の菊と同じ栽培法で大丈夫です。

食用菊というだけで、栽培法は観賞用の菊とさほど変わりはありません。気を付けたいのは食べる物ですので、農薬は極力避けるだけです。

病害虫はアブラムシ程度ですが、ツボミがつくとアブラムシも良くつくようになります。アブラムシを駆除するために薬剤には頼らない方法はいくつかあるので試してみるとよいでしょう。

牛乳を薄めて散布したり、手でアブラムシを払ったりするといいようです。

ツボミがついてから1か月後に収穫するので、薬剤を使用するならばオレート液剤を使用して2週間は収穫しないでおきます。

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もってのほかの調理方法

もってのほかの調理方法ですが、花弁だけを使います。もってのほかは筒状になった花弁なので、シャキシャキとした歯ごたえがおいしい食材です。

花弁をきれいに洗って、酢を入れた湯で湯がきます。酢を入れないときれいな色になりません。咲いている時は淡い紫ですが、酢で湯がくと鮮やかな紅紫になります。

しっかり水気を絞り、甘酢に漬けます。しばらくすると食べることができますが日数を置くとより鮮やかな色になります。

付け合わせにしたり、甘酢だけでなくお浸しにするなどいろいろ楽しめそうです。

まとめ

菊というより、キク科の花は案外と育てやすく丈夫です。マーガレットやデージー、アフリカンデージーの名前が付いたオステオスペルマムも育てたことがありますが、勝手に増えて増えすぎた株を取り除くのがかわいそうな気がしたものでした。

食用菊もたくさん咲いて、食卓を彩ってくれるでしょう。