植物や花には見た目が良く似たものが数多くあります。同じ種類でも品種が違うと見分けることが困難ですし、色や形、よく見ても違いがわからない。そんな経験は誰にでもあることでしょう。

特に椿、牡丹、山茶花はどれも美しく見た目は似ていますが、全く別の花です。

それぞれに特徴や違いがありますので、区別の仕方、ポイントを紹介していきます。

 

椿と牡丹の違い

椿 牡丹 サザンカ 違い

椿はツバキ科ツバキ属の常緑樹、牡丹はボタン科ボタン属の落葉低木です。椿と牡丹の花は似ていて、どちらも香りはあまりありません。

見分ける違いは葉っぱにヒントがあります。椿は厚い葉に艶があるのが特徴です。牡丹の葉は小さく、厚みがありません。艶もないので、葉を見れば区別がつきやすくなります。

咲く時期は椿は真夏と真冬を除いて見ることができますが、牡丹は4月から6月です。散り方は椿は花首からぼとりと落ちます。その様子から、江戸時代では「首が落ちる」として縁起が悪いものとして嫌われていました。牡丹は花びらがパラパラと落ちます。

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椿と山茶花の違い

山茶花はツバキ属の一種で、椿同様日本生まれの常緑広葉樹です。椿と非常によく似ています。椿より耐寒性が弱いため、九州、沖縄、四国、山口県に分布しています。葉は艶がなく先端がギザギザしています。付け根に短い毛もあり、香りもあります。近くに寄って嗅いでみると、少しきつく感じられるほどです。

開花時期は椿は春ですが、山茶花は10月から12月で、晩秋の花として知られています。散り方は、椿は花全体から落ちるのに対して、山茶花は花びらが一枚ずつバラバラになって散っていきます。

 

まとめ

椿、牡丹、山茶花、それぞれの違いを開花時期、香りがあるかどうか、散り方に注目してご紹介しました。花言葉もそれぞれ違います。椿は「控えめな優しさ」、「謙虚」などです。牡丹は「風格」、「恥じらい」など。山茶花は「困難に打ち勝つ」、「ひたむきさ」などがあります。

どの花も品種が多く、一見の咲き姿だけでは見分けるのが困難です。ぜひ紹介したことを参考にして、鑑賞して見てください。見分けられたら、花からもっと季節を感じることができるでしょう。