たくさんの種類がある椿は、日本のみならず、世界中で栽培されています。鮮やかな花びらに、艶のある緑の葉が特徴的です。また暑さにも寒さにも強く丈夫で、自生範囲は九州から青森県まで。自宅でもコンパクトに育てられるため、人気の高い植物です。

初めて椿を育てる方は、どんなことに気をつければいいのでしょうか。植物を育てるときによく、アルカリ性の土や酸性の土、といった言葉を耳にします。椿はどちらがいいのか、土選びについて、詳しくご紹介します。

 

椿の栽培 土選びについて

椿 栽培 土 酸性

日本の植物はアルカリ性の土壌と、酸性の土壌で育つものがあります。土壌の酸性度は植物の生育にとって重要な要素です。日本は雨が多く、基本的に土壌は酸性です。酸性であるとアルミニウムが溶けて植物に吸収されてしまいます。逆に雨が少ないとアルカリ性になります。

椿もそうですが、植物はおおむね弱酸性を好みます。酸性に傾いても、アルカリ性に傾いても、どちらも特定の養分や栄養が吸収されにくくなります。土壌が原因で生育不良や葉の黄化が起こったりしてしまいますので、注意が必要です。

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椿の栽培用の土は弱酸性がいい

鉢植えには赤玉土、鹿沼土、腐葉土を1から2割同等の比率で混ぜ、水はけの良い、有機物の多い弱酸性の配合土を作ります。園芸用の土によく使われる赤玉土は、赤土を乾燥させたものです。根の生育に重要な排水性、保水性、通気性がよく、弱酸性の土です。サイズは極小粒から大粒まであります。

鹿沼土は赤玉土と並び、酸性の基本用土の一つです。水はけと水持ちが良いという特徴があります。腐葉土は、植物を育てるときに、土の性質をよくするために使用します。

通気性や保水性の他に、保肥性を高め、十分な栄養と水分を植物に与えてくれます。土に混ぜて使用する他に、表面に敷くと防寒対策にもなりますので、寒い時期の栽培にぜひ試してみてください。

 

まとめ

椿は多くの品種もあることから、どんな環境でも育てることができます。しかし椿の生育に土壌作りは重要なポイントです。乾燥させないように水やりをしたり、堆肥化のために混ぜたり、風通しをよくすることも大切ですが、土壌がしっかりしていれば、丈夫に健康に育てることができます。

土の性質によって、椿にとって必要な養分を吸収しやすくしてくれるからです。病気を未然に防ぐためにも、土選びには気をつけましょう。赤玉土、鹿沼土、腐葉土はメジャーなものですので、園芸用品店に行くと売っています。ぜひチェックしてみてください。