花の鑑賞はもちろん、食用や美容ケア用品、アロマなど、様々な用途がある椿。たくさんの品種があり、世界中に愛好家がいるのもうなずけます。日本人にも古くから親しまれてきました。自宅の狭い空間があれば気軽に育てられることから、趣味で栽培している方も多いことでしょう。

中にはちゃんと水やりしているのに、枯れてしまった、または落葉してしまった、など、もしかして病気かな?と思うような症状があります。病気にならないために、どんな対策があるのでしょうか。

 

椿の病気 菌核病の症状について

椿 病気 菌核病

一生懸命水やりもしたし、直射日光は避け、風通しの良い場所においているのに、なぜか枯れてしまった。そんな経験はないでしょうか。つぼみが取れやすくなったり、枯れてしまうのは、「菌核病」にかかっているからかもしれません。菌核病はカビが原因です。

花弁が茶褐色になったり、小さな黒っぽい斑点があらわれ、拡大していきます。全体が腐敗すると枯れてしまいます。花弁にのみ発生し、開花する3月から4月に多く見られる病気です。

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椿の病気 菌核病の対策方法とは

花弁が水に濡れていたり、多湿な時に菌が侵入、発生しやすくなりますので、なるべく雨に当たらないようにしてください。雨の多い年は特に注意が必要です。花が終わる頃から発生しますので、開花時期に天気の良い日が続けば、さほど気にすることはないでしょう。

花弁に小さな斑点が見られたら、花がらは摘み取り、処分してください。農薬による防除も大切です。菌核病に効果のある農薬が売られていますので、確認してみましょう。農薬を使いたくなければ、摘み取った花がらはしっかり処分し、発生源をなくすことです。翌年育てるために、感染源を残さないようにすることが大切です。

 

まとめ

自宅で栽培できる気軽さのある椿。品種も多く、人気があります。自宅の限られたスペースで丈夫に育てるには、植物が好む、育ちやすい環境を作ってあげることが大切です。耐寒・耐暑性のある椿ですが、高温・多湿な環境に置いては、病気にかかって枯れてしまうこともあります。

ちゃんと育てているつもりでも、悪天候に見舞われ、カビが発生してしまうなど、トラブルもあることでしょう。そうならないために、毎日椿の状態を観察し、適切な環境を整えてあげることが必要です。