ガーベラの茎は元から白い毛に覆われていますが、それとは違う白い綿のようなものが付いていたら要注意です。そのままにしておくと花壇の他の花に感染し、全部枯れてしまうかもしれません。今回は、ガーベラの茎に付着した白い綿のようなものの正体と、それを発見した時の対処方法についてご紹介いたします。
ガーベラの茎に付着した白い物体の正体
ガーベラの茎に元からある白い毛とは異なる、綿のようなものが付いていたらその正体はずばり「菌」です。菌の菌糸が白い綿のように見えるのです。ガーベラの茎に白い綿のような菌糸が発生したら、白絹病もしくは菌核病に感染しているかもしれません。
白絹病は白い菌糸が根元の茎、葉、根に生じます。その後褐色の粒のように見える菌核を形成し花を枯らしてしまいます。白い綿以外に褐色の粒のようなものが付いていたら白絹病の可能性が高いでしょう。発生時期は6-9月と梅雨や台風と言った雨の多い、高温多湿の時期で、注意が必要です。菌核病は株の根元の方の茎に白い菌糸が見え、後に黒色になります。また茎の外側にも黒い斑点が生じます。こちらも湿気によって大繁殖するため湿った多雨の時期は要注意です。
これらの病気に一度罹ってしまったらもう治らないため、感染した株は直ちに抜き取って、その場に放置せずに廃棄処分する必要があります。放置すると他の株にも感染してしまいます。また土壌に菌が残っているとそこに植えた他の植物も病気になってしまうため、土壌を消毒したほうが良いです。植物に感染する菌は酸素のある地表近くに繁殖するものが多いため、地植えの場合は地中深くの土と地表の土を入れ替えて菌を埋めるという方法があります。鉢植えの場合は気温の高い季節であれば、太陽光にさらして消毒するという方法があります。
また予防としてなるべく菌の繁殖を防ぐために高温多湿の環境を避けるようにし、風通しを良くして、根詰まりを解消させておくと良いでしょう。苗を買う時には茎に白い菌糸が張っていないかを確かめて買うようにしましょう。
まとめ
ガーベラの茎に発生する白い綿のようなものの正体は「菌」です。菌は高温多湿の時期に繁殖するため注意が必要です。一度感染した株は治らないため、直ちに抜き取って他の株に感染しないようにする必要があります。
土壌に菌が残っていると他の植物にも感染してしまうため消毒したほうが良いです。消毒方法としては地中深くの土と地表の土を入れ替える方法や、太陽光にさらして殺菌する方法があります。また予防のために菌が繁殖する高温多湿を避け、風通しを良くすることが大切です。苗を買う時も白い菌糸が付いていないかを確かめて、感染していない株を選ぶようにしましょう。