お庭で植物を育てるのがご趣味の方、植物の調子が悪くて、根元の調子が悪いのかと掘り出したら根元が白っぽくなっていた…という経験はありませんか?

もしかしたらそれは、白絹病という植物特有の病気かもしれません。

そこで今回は白絹病についてご紹介します!

クレマチス 病気 白絹病

【クレマチスの病気、白絹病って?】

白絹病は、糸状菌のカビによる伝染病で、菌糸が網のように張ってしまい、立ち枯れてしまう伝染病です。

植物の根元が白っぽくなっていたら、それはもしかしたら白絹病かもしれないと疑いましょう。その場合、根元を掘り返してみると、根の回りに白い糸のようなカビがびっしりと付いています。見た目は結構ショックかもしれません。

また、地表部に近いところには、カビだけでなく、粟のような大きさの白や茶色の粒粒がくっついています。これが菌核です。カビは菌核を中心に生えています。

 

菌核というのは、菌糸組織からなるといわれる休眠体で、この状態で冬をこえ、毎年活動時期(気温が25℃~)になると発芽して活性化するのが特徴です。

なんとなくカビ臭く、キノコのようなにおいもしますので、非常に不快でしょう。

 

白絹病の発生時期は、高温多湿となる6~9月がもっとも活発です。

菌核で越冬するため、菌核の状態のときは過酷な環境でも耐えることが出来ますので死滅させることは難しいです。また、風通しのあまりよくない場所や、湿気のある場所を好みます。

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残念ながら、かかってしまったら治ることはないと言われています。発生したら株ごと抜き取り、廃棄処分か焼却処分する必要があります。

また、土ごとやられていたり、菌が残っているとその場所にほかのものを植えても同じ病気にかかってしまいます。土壌の消毒や土の総入れ替えが必要になってしまいます。

 

白絹病の病原菌は、高温多湿を好みますので、環境をみなおす際は、風通しをよくしたり、湿度のこもらない環境をつくるなど、菌が発生しにくい環境を作ることが大切です。

鉢植えの場合は、根詰まりを起こさないようにメンテナンスを心掛けましょう。

苗を新しく植え付けるときは、無菌苗を用意するようにしましょう。すでに菌核がないか、白い糸のような菌が張っていないか入念にチェックします。

まとめ

いかがでしたか?今回はクレマチスの白絹病についてご紹介いたしました。一度かかると治らないといわれている病気なので、きちんと予防したいですね。