日本原産の椿。全国で見ることができます。昔から身近にあり、生活に欠かせない植物として、日本人に親しまれ、愛されてきました。捨てるところがないと言われているほど、生活のあらゆるものに役立てられています。
花の鑑賞だけではなく、葉、幹、花、種、それぞれに適した使い道があります。最近では、椿の種子から搾油した椿油が人気です。食用だけではなく、美容、マッサージオイル、アロマテラピーなど、幅広く使われていますので、見たことや使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。
花や種の利用は一般的に知られていますが、椿の葉について、どんな利用方法があるのかを、ご紹介します。
椿の葉の利用方法
椿にはサポニンという成分が含まれており、健康食品やお茶などに多く利用されています。根、葉、茎に多く含まれ、ダイエットなどの健康づくりに効果が期待できます。
サポニンには、抗酸化作用、免疫力向上、肝機能の向上、血流改善や肥満予防などに効果があると言われています。サポニンは大豆などのマメ科の植物、お茶、ごぼうや高麗人参といった植物からも摂取できますが、椿茶を飲むことで気軽に摂取できます。
また最近では、椿の葉を使った灰汁取りも話題になっています。タケノコなどを茹でる時に、15枚程度一緒に茹でます。さらにお菓子にも使用されることも多くあります。お餅など、和菓子を巻くのにも使われています。
椿の葉を利用した椿茶
椿に含まれるサポニンの成分には、抗酸化作用、抗菌作用のあるカテキンやポリフェノール、テアフラビンが多く含まれています。特に椿の葉に含まれているツバキサポニンには、整腸作用、血栓予防、脂肪の蓄積を予防する効果が認められています。
便秘の改善、血糖値が気になる、体脂肪や中性脂肪濃度が気になる、という方に効果が期待できます。椿茶は椿の葉と茶葉で作られています。味はくせがなく、すっきりと飲みやすいです。忙しい方でも1日一杯飲めば、簡単に摂取できます。発酵しているので、紅茶に似ています。
まとめ
椿は捨てるところがなく、利用価値の高い花木です。開花の時期には美しい花を見たり、家庭で育てたり、美容化粧品としても使用できます。最近は健康食品として効果を期待したり。
今後も、椿に隠された幅広い利用方法が注目されていくことでしょう。