菊を食べたことありますか?秋になるとスーパーで見かけたことはあるけれど買ったことはない、という人も多いと思います。そんな食用菊ですが実は江戸時代には民間で食されていたとされる歴史ある食べ物です。

今や「エディブル・フラワー」と呼ばれ食用のお花が美しくお皿を彩っていますが、実は食用菊はずっと昔から食卓を華やかに演出してきました。

ここでは食用菊の中でもひときわ美しい「もってのほか」の美味しい食べ方や栄養についてご紹介します。

食用菊もってのほかのおいしい食べ方

もってのほか 菊 食べ方

食用菊「もってのほか」は他に「かきのもと」とも呼ばれ、最大の特徴は色です。菊と聞くとまず思い浮かべる色は黄色だと思いますが「もってのほか」は明るい赤紫色です。

また、花びら1枚1枚が筒状に丸くなっているのでしゃきしゃきとした何とも言えない心地よい食感は他の花では出せません。色と食感を楽しめるおいしい食べ方を紹介します。

・酢の物:基本の食べ方。しゃきしゃきをダイレクトに味わえます。
・お浸し:茹でた野菜と合わせて彩りよく。。
・和え物:きのこ類や野菜と合わせて、辛子和え、ごま和え、ピーナツ和え、柚子胡椒和え、マヨネーズ和えなど。
・サラダ:冷しゃぶのお肉で巻いたり、きゅうりや大根を千切りにして合わせたり。
・汁 物:お豆腐の横にそっと添えると美しい演出に。
・天ぷら:がくのまま天ぷらに。
・ちらし寿司:ちらし寿司の上に散らしたり、酢飯に菊だけでも美味しくいただけます。

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食用菊もってのほかのゆで方は?

食用菊「もってのほか」に限らず菊は色が命です。台無しにならないよう守るべきポイントをご紹介します。

・お湯を沸かしその中に必ずお酢を入れます。水1リットルに対し30〜50ccが目安です。
・沸かしている間に菊の花びらを引くようにしてがくから外しておきます。
・沸騰した湯の中に花びらを入れたら、浮いてくるので箸で押しながら全体がしんなりするまで茹でます。
・茹で上がったらザルに上げすばやく冷水に取り色止めします。
・しっかり冷めたら水から上げ余分な水分は切っておきます。
すぐ食べられない場合は冷凍しましょう。

食用菊もってのほかの栄養は?

食用菊には飾りだけではない魅力的な効果が隠されています。
「発がん予防とコレステロールの抑制」
食用菊に含まれているクロロゲン酸とイソクロロゲン酸には発ガン効果の抑制や悪玉コレステロール・中性脂肪を低下させる効果があるとされています。
「解毒作用」
グルタチオンという解毒物質が含まれ抗菌・殺菌作用があり、古くから漢方薬として飲まれています。
「豊富なビタミン」
ビタミンやミネラルが比較的多く、特に抗酸化作用の高い栄養素を含むため美肌効果が期待できます。また紫菊花には抗糖化作用があるとされアンチエイジングの働きが期待されています。

まとめ

今回は食用菊「もってのほか」の魅力をご紹介しました。ぜひ一度食卓に取り入れてみてくださいね。