菊といえば仏壇や墓参りの際に用いられる仏花のイメージがありますが、手をかければかけるほど美しく、観賞用としても価値が高いといわれています。では家庭でも美しく咲かせることは可能なのでしょうか。その鍵は菊の冬至芽の管理の仕方にあります。

ここでは冬至芽の管理の仕方ともし出なかった場合どうすればいいのか、その対処法をご紹介します。

菊の冬至芽は管理どうするの?

菊 冬至芽 管理

冬至芽(とうじめ)と読むこれは菊の花が咲き終わった後まわりに生えてくる新しい芽のことを指します。

菊の花が落ち冬至芽が生えてきたら親株(今まで咲いていた菊本体)を撤去します。その後、冬至芽がある程度根付いてきたら引き離して1株ずつに分けます。

品種によっては冬至芽が親株の茎の途中にくっついて出てくるものもありますのでなるべく親株から遠いものを選び根を付けたままとりましょう。

遠いところを選ぶ理由は親株が病気にかかっていたり害虫の被害をうけている可能性があるためです。

これをポットや鉢に1株ずつ植え替えます。土は新しいものを使ってください。無菌のものがあれば最適です。

根がしっかり土の中に入るように植え日当たり、風当たりが共に良いところで育てましょう。

冬至芽が育ってきたら頂上の芽を切除(摘心)します。こうすることで挿し芽をするための芽をより多く生やすためです。この一連の工程が冬至芽の管理方法となります。

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菊の花が終わったのに冬至芽が出ないときの対処法は?

茎を根元近くから切ると冬至芽(新芽)が生えてくる事があります。冬至芽が出ないと新しく植え替えて育てることができないと思いがちですがそんなことはありません。

菊の親株の茎を長めに残して切ります。こうして管理しておけばまた翌年には芽が出てきますので安心してください。

また、冬至芽が出ない理由は多くの場合うまく育てられなかったからではありません。品種によっては冬至芽が出にくいものがあるのです。ですからうまく育てられなかったと落ち込んで菊作りから離れてしまうのではなく、気長に待ってあげてくださいね。

まとめ

冬至芽の発芽の仕方や量などその品種、株によって個体差があります。菊はこの一手間によって格段に強く美しく咲いてくれます。その株ごとに寄り添って新しい菊の命となる挿し芽につながる冬至芽を大事に育ててあけてください。