スプレー菊や小菊を育ててみたけど花が1輪しかなかった。なんて経験はありませんか?
実はちょっとした作業をはさむだけで1本の菊にたくさんの花を咲かせることができるのです。そのちょっとした作業とは草花を育てる際には知っておきたい”摘心”です。

今回はその摘心についてご紹介します。

菊の冬至芽の摘心って?

菊 冬至芽 摘心

秋に花を咲かせる”秋菊”は菊の種類の中でもっとも栽培されています。その秋菊の花が落ち、冬至の頃まわりに新しく生えてきた新芽のことを”冬至芽(とうじめ)”といいます。

冬至芽は菊を毎年育てていく上で欠かせない新芽です。この冬至芽を育てていく過程で摘心を行うと先述したとおり、1本の菊に花をたくさんつけることができるのです。

そもそも摘心とは”芯止め”とも呼ばれ、芽先を切り取ることで草花や野菜の成長を促すための手入れの1つです。

摘心をした場合、芽先を切り取ったところから新しい芽が3本程度生えてくるので1輪しか咲く予定がなかった花が数輪に増やすことができます。

摘心の方法は、まず茎の先端にある芽”頂芽(ちょうが)”を切り取ります。そこから新しく茎の側方から出る新しい芽”側芽(そくが)”が3本程度生えてきます。

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菊の場合はこれを春先と開花の2ヶ月前の2回にわけて行います。間を空けて2回行うのは、摘心後に株がある程度大きくなる前に再び摘心をしてしまうと菊が弱って枯れてしまうことを予防するためなので注意してください。

側芽をあまり増やしすぎても菊も枝も弱ってしまうので伸びてきた側芽のなかで細くなっているものは全体のバランスを見ながら早めに取り除きましょう。

また、肥料が少ないと上手く発育してくれないので肥料は切らさないよう気をつけてください。まだ花が咲く前なので肥料は乾燥肥料や化成肥料を使用するようにしましょう。

まとめ

初めて摘心をする場合本当にこれであっているのか心配になってなかなか切れない方も多いのではないでしょうか?

菊は生命力が非常に高いためある程度やり直しが効きます。なので勇気を持ってチャレンジしてみてください。今回はスプレー菊や小菊の摘心についてご紹介しました。

自分が育てている菊の種類、育成目的にあわせて素敵な菊の花を咲かせてくださいね。