カタクリは冬が終わってすぐの春先にピンク色の花が下向きに咲きます。地上に顔を出すと一か月たたないうちに枯れてしまい、一年後までは土の中で眠っているのです。この事からカタクリは、春のプリマは眠り姫と言われることもあります。そして周りの花や草がまだ眠っているときにカタクリは彩る為、登山愛好者からは春の妖精とも呼ばれるのです。一年のほとんどが土の中なので神秘的に感じます。
【カタクリが開花する時間はどのくらい?】
カタクリの花はほとんどの期間は地中で過ごし、種子が発芽して開花するまでになんと7年の年月を地中で過ごしているのです。このような姿から、カタクリの花言葉や歌などは乙女の様子を表したものが多いのです。カタクリが開花するまでは、発芽してから一年目の春は、カタクリは松葉杖のように細いです。長さは5センチから10センチ程度でこの葉っぱで光合成をおこないます。発芽してから2年目からは楕円形の葉っぱのみで過ごします。地上にいる期間は2か月程でこの一枚の葉っぱも2か月間光合成をおこないます。そうして少しずつではありますが根に養分を蓄えて開花するときを待っているのです。
カタクリの葉っぱは3月の後半に月が溶けてきた頃二枚目の葉っぱがでてきます。これもまた光合成をおこない葉っぱを徐々に大きくしていく作業をしているのです。そうして10センチほどの茎になって、ピンク色から薄紫色の花を咲かせます。種子から開花までで、ここまでたどり着くのに7.8年かかります。ここまでたどり着けば、株の大きさにもよりますが毎年カタクリは花を咲かせてくれるのです。
【まとめ】
花が咲くまでに7.8年もかかる植物はそんなにいないと思います。いつかの開花を楽しみにコツコツ育ててあげて、いざ開花したとなれば愛情もたっぷり受け取ったカタクリの花が愛くるしくなるでしょう。あと少しという所で虫たちの被害に合っては残念なので害虫対策はしておきたいですね。