カトレアが発見されたのはブラジルですが、すぐに鑑賞用の花として世間に広まったわけではありません。最初は花ではなく、厚い葉を使って荷物のパッキンとして使用したのがきっかけです。そして葉が珍しいとのことで育てられることになったのだそうです。
その後カトレアは多くの美しい花を咲かせ、現在ではとても多くの種類が存在しています。そのカトレアの中でも自生していたブラジル・セラードでプリンセスと呼ばれているワルケリアナ、その中でも希少なセルレアをご存知でしょうか。
今回はカトレア・ワルケリアナ・セルレアについて紹介します。
カトレア・ワルケリアナ・セルレアの花の色は?特徴とは?
カトレアは樹木の木の皮に着生していたのを発見されました。着生とは、栄養は自分で摂取を行うのですが、地面で育つのではなく、木にくっつくように成長していくことです。
栄養を木から奪うわけではないので、寄生とは大きく違います。
カトレア・ワルケリアナは、ブラジル中央のサバンナ地方に自生していました。今でも近郊の地元都市では、種と自生地の保護、研究のための協会が設立されている程の人気です。
セルレアとは「青い」という意味で、カトレア・ワルケリアナの中で青色に近い、または白地に青がちりばめられているカトレア・ワルケリアナのことをいいます。
一番後ろに色などの特徴をつなげることで、表示上の違いを出しています。カトレア・ワルケリアナには多くの色の種類があり、この他にアルバ(白)、セミアルバ(赤白)などがあります。
カトレア・ワルケリアナ・セルレアの特徴としては、もちろんその花の色です。大きく平らに広がった花弁、その花弁と交差するようにまっすぐのびた萼片に全体的に白地の中にうっすらと青が広がっています。
さらに、リップとよばれる唇弁は開いていて、その先端に今度は少し濃い青が自分の色を主張しているように咲いています。
他の特徴は、他の色のカトレア・ワルケリアナとは特に違いはなく、秋から冬咲きします。日本で栽培する場合の難点は温度の管理と日差しのコントロールです。
自生地の環境が、季節ごとの温度差が大きいため、できればその環境に近づける必要があること、日差しはとても好みますが、ある程度の遮光が必要になります。
まとめ
カトレアは、どちらかというと赤、紫、黄色などの色で咲く種類が多く、青色の花が少ないようです。セルレアとセルレアを掛け合わせても、必ずしもセルレアができるわけでもないようで、セルレアで咲く品種は、希少なものといえるのかもしれません。