夏になると、花も終わってしまうアネモネ。通常なら、また次の年に咲いてもらうには、掘り上げをして管理をしなければなりません。しかし、忙しい日常についつい後回しにしてしまい、結局植えっぱなしにしてみたら、球根はどうなっているのでしょうか?

アネモネ 球根 植えっぱなし

【アネモネの球根を植えっぱなしにしたらどうなるの?】

アネモネの原産地である地中海沿岸部では、比較的雨が多い冬に生育をします。初夏になると、地上に出ている部分が枯れだして、完全に球根だけになり乾燥した夏を越します。日本の気候では、涼しい秋に芽を出し、春に花を咲かせ、夏の始めに地上の部分が枯れて休眠します。

 

通常、アネモネの球根は花が枯れると休眠期に入り、そのタイミングで堀り上げを行い、植え替えや土壌の改良をします。高温多湿に弱いので、球根を植えっぱなしのままで夏越しするのであれば、必ず完全に乾燥させた状態で行ないましょう。日陰で雨の当たらない場所で、多肥にしないように注意すれば、植えっぱなしで何年も花を咲かせてくれます。ただし、酸性に弱いので、発芽させる前に苦土石灰(酸性に傾いた土壌のPHを中和させる)を撒いておきましょう。10月以降は日当たりと水はけの良い場所へ移して管理します。

 

鉢植えの場合は夏に葉が枯れたら、雨の当らない場所へ移動させましょう。多湿にならないように充分に気をつけて、しっかり管理をしましょう。

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冬の管理での注意点として、アネモネは5℃以下の空気に触れさせて耐寒性を鍛えます。そうする事によって、蕾をつけてくれるかが大きく変わってきます。秋の終わり頃に気温が一気に下がったら1ヶ月くらいは、戸外の日当たりの良い風が通る場所で管理します。12月にはいったら、再び室内へ入れましょう。

 

アネモネの球根は、休眠期にしっかりと休ませる事で、翌年の花付きが変わります。なので、場合によっては植えっぱなしにした方が良い結果になる事もあるようです。環境によって、植え替えるか、植えっぱなしにするかを判断しましょう。

【まとめ】

アネモネの球根は、植えっぱなしでも日当たりや水はけの良い環境に置くことで、夏越しが出来る事がわかりました。しかし、戸外で育てている場合は、雨などを避けなくてはいけません。また、水やりで根が傷んだりしないよう、来年の春まで大事に育てましょう。