春になると色鮮やかな紫や青、ピンクや赤に白など、お庭を明るくしてくれる球根植物のアネモネ。翌年も咲かせるために、掘り上げた球根の保存方法を見ていきましょう。

アネモネ 球根 保存

【アネモネの球根を保存しておく場所や、方法について】

アネモネは耐暑性が低いため、夏の間は休眠します。花期が終わると、葉緑体(光合成を行う細胞小器官)で作り出された養分を球根に蓄えて、もう十分!となった時に、葉っぱや茎などを枯れさせて、休眠期に入っていきます。

 

このタイミングで球根の掘り上げを行うのですが、その前に、花色や花茎、葉の状態を確認しましょう。葉の色が黄ばんで来たら、土を乾かし気味に保って、ほぼ変色した時に掘り上げをします。

 

球根を堀り上げたら、茎や根元から切り取って、希釈した殺菌剤に約一時間浸けておきます。その後、天日干しで良く乾かして冷暗所などで保存しておきます。

 

更に乾燥させた球根をネットなどに入れて、1ヶ月間、風通しの良い場所で陰干しをしておきます。その後、完全に乾いたら、枯葉などをとって湿気の少ない所で管理します。

 

植え付けの時期は10月ごろになります。アネモネの球根は、乾燥させたまま水をあげると急激に水を吸収してしまうため、根が腐ってしまいます。あらかじめ水ゴケなどを使ってゆっくりと水を吸収させます。土の温度が15℃以上になったら、2~3cmに間隔をあけて植え付けを行ないましょう。

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鉢植えの場合は、一度に入れる球根の数によって、選ぶ鉢のサイズも変わります。ただし、乾燥を防ぐために素焼きは避けましょう。水はけのよい赤玉土7:腐葉土3の割合で土を用意します。4,5日は水やりをせず直射日光を避けて、涼しい場所で管理します。発芽したら、日当たりの良い場所へ移動させましょう。

 

 

庭植えの場合、アネモネの球根は、酸性の土壌を嫌うので、1、2週間前くらいから準備をしておきましょう。土の表面が白くなるまで石灰を施し、元肥として、緩効性肥料を与えます。15cmくらいの間隔で、深さ3~4cmくらいに植え付けます。4,5日後から水やりを始めましょう。

【まとめ】

これまで、アネモネの球根の保存の方法や保存する場所について見てきました。

アネモネの球根は夏に休眠をすることで、翌年の生育が変わってきます。正しいタイミングで掘り上げをし、適した環境の下で保存をしましょう。