アネモネは宿根草・多年性植物であり、根が肥大して栄養分の貯蔵庫となっている、球根植物です。北半球に約100種以上が分布しており、日本では秋明菊(シュウメイギク)など10種以上が自生しています。アネモネと呼ばれているものは現在、地中海沿岸に数種類しかない球根性の種を品種改良したものであり、3月~5月、春の訪れを告げる花で、赤やピンク、青紫、白など、花色が豊富で目に鮮やかなのが特徴です。しかし、夏は気温が上昇してくると休眠期に入ってしまうため、次の年へと繋げるには場合によって、球根を掘り上げる作業が必要になります。

アネモネ 球根 掘り上げ

【アネモネの球根を掘り上げる方法について】

球根植物の生育サイクルは、花が咲いている間、葉っぱが光合成によって養分を球根に蓄えて、地上に出ている部分が枯れてきたら休眠し、また時期になると花が咲くというのを繰り返します。しかし、霜や多湿などで根が腐ってしまう場合があるので、品種によっては休眠期に掘り上げを行い、球根を守ります。

 

アネモネの球根を掘り上げる方法は、葉っぱの色が黄色くなり、半分以上枯れてきたら、球根を掘り上げます。掘り上げたら、球根から出ている茎を切り落とします。ベンレート水和剤(予防と治療の2つの効果がある薬剤)を1000倍に希釈した溶液に1時間ほど浸けておき、天日干しにして乾燥させます。通気性の良いネット状の袋に入れて、冬は霜などが当らない場所で、夏は直射日光が当らない風通しの良い日陰などで管理します。

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【アネモネの球根を掘り上げる正しい時期とはいつ頃か?】

アネモネの花期はだいたい2月終わり~5月頃までで、6月になると、だんだん葉っぱが黄ばんできます。この頃から少しずつ土を乾かし気味にします。3分2ほど枯れてきて、2~3日くらい晴天が続いて土がほぼ乾き気味になっていたら、堀り上げの適期になります。球根の掘り上げは、完全に乾く少し前に行う事を覚えておきましょう。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。アネモネの堀り上げる方法や時期など、球根の特徴をよく知り、上手に管理していくことで、翌年に再び開花出来るかが、決まってきます。春にはまたアネモネの鮮やかな色彩が見られるようにしたいですね。