クロサンドラは、アフリカやインド・マダガスカルなどが原産の熱帯植物です。濃い緑色の葉っぱはニスを塗ったような光沢がある、耐高温・非耐低温の常緑多年草です。
草丈は30~50㎝ほどで、葉っぱの付け根から花茎を伸ばしその先端にうろこのように重なり合った花序を付け、5~10月にかけてオレンジ色や黄色の花を咲かせます。
今回は、クロサンドラを種から育てる方法をお教えします!
【園芸初心者でも大丈夫!クロサンドラを種から育ててみよう!】
・種まき
クロサンドラの発芽温度は25℃前後なので、種まきに最適な時期は4月下旬から6月ごろです。クロサンドラは種の時期から寒さに弱いので、まだ寒さの残る時期には種を蒔かないことがコツです。
用土は市販の種まき用の用土や赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた水はけの良い土を使用します。ポットや播種箱、大きめのプランターに種を蒔いて、発芽するまでは土が乾かないようにこまめに水やりをしましょう。発芽までに一ヶ月ほどかかります。
・発芽した後の育て方
播種箱や大きめのプランターに蒔いた場合は、本葉が3~4枚になったらポットに植え替えます。ポットの底から根が見えてくるようになったら、植え付けをします。
鉢植えの場合は、市販されている花と野菜用の用土や赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた新しい土と軽石を使用します。鉢は、あまり大きすぎると土に残った水で根腐れを起こしてしまうので、5~6号の鉢に1株植えるようにしましょう。
鉢の底に網を敷いて、その上に軽石を3㎝ほど敷きます。軽石の上に土を入れて株を植えます。植え終わったら水をあげて日当たりの良い場所に置きましょう。
庭に植える場合は、15~20㎝ほど掘り起こし庭の土に腐葉土を3割ほど混ぜてそこに株を植えます。植え終わったら水をあげましょう。
・水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与えます。水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうので、乾燥気味にすることがコツです。
庭に植えた場合は雨の水だけで大丈夫です。あまりにも雨が降らない日が続いて、葉っぱに元気がない時には水やりをしてください。
・肥料
月に1回緩効性化成肥料もしくは、液体肥料を月に3回ほどあげます。追肥をしないと花つきが悪くなるので花が咲いている時期は肥料をあげるのがコツです。
・管理場所
クロサンドラは暑さや乾燥に強いので日当たりが良い場所で管理します。しかし、強い日差しには弱く真夏だと葉っぱが黒く変色してしまうので、真夏の日差しが強い時期は昼間に日陰になるような半日蔭で管理すると良いでしょう。
【クロサンドラの種を収穫・管理の方法とは?】
クロサンドラは苗から育てる方法が一般的で、お店で種を入手するのは難しい場合があります。種から育てたい場合はまず一度育てて種を収穫しましょう。
・種の収穫
花が終わると自然に種ができます。クロサンドラは種も寒さに弱いので、収穫した後は紙袋などに入れて寒くない室内などで保管しておきます。
クロサンドラは種を作るとそちらに栄養を取られてしまい、次の年に花が咲きにくくなってしまいますが、枯れてしまうわけではないので引き続きお世話をしてくださいね。
【まとめ】
クロサンドラは熱帯植物なので寒さに弱く、25℃前後で発芽するため4月下旬~6月が種まきに最適な時期です。発芽までに一ヶ月ほどかかりますが、発芽した後のお世話はそんなに大変ではありません。ぜひ種からもクロサンドラを育ててみてください。