クロサンドラは、5~10月にかけてオレンジ色や黄色の花を咲かせるキツネノマゴ科ヘリトリオシベ属の常緑小低木に分類される植物です。

アフリカやインド・マダガスカルなどが原産の熱帯植物で、暑さや湿気に強く寒さに弱いという特徴があります。

ツヤツヤとした光沢のある肉厚な濃い緑色の葉っぱで、草丈は30~50㎝ほどです。

葉っぱの付け根から伸びた花茎の先にいくつも重なり合った花序をつけ、そこにオレンジ色や黄色のひらひらとした花びらの花を咲かせます。

その姿から別名「サマーキャンドル」という名前が付けられ、日本でも昔から親しまれている植物です。

育てるのにあまり手間がかからず園芸でも人気のクロサンドラサマーキャンドルの育て方やお手入れのコツをお教えします。

クロサンドラ サマーキャンドル 育て方

【クロサンドラサマーキャンドルの育て方と手入れのコツって?】

・植え付け

クロサンドラサマーキャンドルは苗から育てるのが一般的です。

苗を植え付け育てていく場所としては、水はけの良い日向か半日蔭が適しています。クロサンドラは、暑さには強いのですが、強い日差しには弱く日差しを浴び続けていると、葉っぱが黒く変色してしまいます。ですから、夏の昼間は日陰になる場所で育てるのがコツです。

 

植え付けに適している時期は、4月下旬~6月の気温が高くなってくる時期です。クロサンドラサマーキャンドルは寒さや霜に弱いので、十分温かくなってから植えましょう。

 

植え方は、庭に植える場合は、庭の土に腐葉土を3割ほど混ぜたものを用土として使用します。植える場所を15~20㎝ほど掘り起こしそこに作った用土を戻して苗を植えます。

植えた後はたっぷり水を与えてください。

 

鉢植えの場合は、市販の花や野菜用などの一般的な用土または、赤玉土7と腐葉土3の割合で混ぜたものを使用します。鉢は5~6号のものに1苗だけ植えます。植える時にはまず鉢の底に3㎝ほど軽石を入れてから用土を入れると水はけが良くなります。

こちらも、植えた後は水をたっぷりあげましょう。

スポンサードリンク

・水やり

クロサンドラサマーキャンドルは、水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうので注意しましょう。庭に植えた場合は雨水だけで大丈夫ですが、雨が降らず葉っぱに元気がなくなってきたら水を与えましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら与えますが、受け皿に水が残っていたらその水が根腐れの原因になってしまうので、受け皿の水は必ず捨てるのがコツです。

 

・肥料

花が咲く期間が長いので、その間は月に1回の置き肥(緩効性化成肥料)または月に3回の液体肥料を与えます。また、肥料を与えないと花付きが悪くなってしまうので花が咲いている時期は必ずあげてください。

 

・その他の手入れ方法

クロサンドラサマーキャンドルは花が咲き終わるとぽろぽろと落ちてきます。落ちた花びらが葉っぱや茎にくっついてしまうとその部分が傷んでしまうので、落ちた花びらはこまめに取り除きましょう。

また、花が枯れてそのままにしておくと種がつきますが、その種を育てるのに養分が使われてしまい株に元気がなくなるので、種を採取しないのであれば咲き終わった花は花序の根元から切り取りましょう。

クロサンドラサマーキャンドルには、カイガラムシという害虫がついてしまうことがあります。見つけたら直に取り除くかカイガラムシ用の殺虫剤を使用して駆除してください。

 

・冬の越し方

クロサンドラサマーキャンドルは、寒さや霜に弱く8℃以下になったり霜が付くと枯れてしまいます。ですから鉢植えの場合、冬は暖かく日当たりの良い室内で育てると良いでしょう。しかし、室内でもずっと8℃以上を保つのは難しいですし、庭に植えた場合は冬を越せないので、クロサンドラサマーキャンドルは一年草として扱われることの方が多いです。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?クロサンドラサマーキャンドルは、水を与えすぎず肥料をしっかり与えることを忘れなければ、園芸初心者の方でも育てられるお花です。今回お教えしたコツを参考に育ててみてはいかがでしょうか。