クロサンドラは草丈が低く葉っぱの付け根から伸びた茎に麦のような花穂を付け、夏に咲くオレンジ色の花は火が揺らめいているように見える熱帯植物です。

葉っぱは肉厚で艶があり一年中緑の葉を茂らせる常緑多年草で、暑さや湿気には強いですが寒さに弱い植物でもあります。

 

原産は、アフリカ・インド・マダガスカル・スリランカなどで園芸用として使用される低木の種類だけでも50種類以上あると言われています。

「かがり火」はクロサンドラの中でも花が大きい品種です。

 

花が咲いている期間が5月~10月ととても長く、育てるのにあまり手間がかからないので園芸初心者にもおすすめのクロサンドラ、中でも人気の高い「かがり火」の育て方やお手入れのコツなどをご紹介しましょう。

クロサンドラ かがり火 育て方

【クロサンドラかがり火の育て方とお世話する時のコツとは?】

・植え付け

クロサンドラは一般的には苗で販売されていることが多く、また苗から育てると確実にその年に花を楽しめるので初心者の方は特に苗から育てる方法をおすすめします。

苗を植え付けるのに最適な時期は、4月下旬~6月です。クロサンドラは寒さや霜に弱いので寒の戻りが無くなる時期以降に植え付けることが重要になります。

 

鉢植えの場合、使用する用土は市販されている草花用の土や、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた水はけの良いものを使います。土は必ず新しいものを使いましょう。使用したことのある土だと十分に育ちません。

鉢は5~6号の鉢1つにつき1苗を植えましょう。大きな鉢にすると土の中に水が残ってしまい、それが原因で根腐れを起こしてしまうので、大きすぎる鉢は使わないことがコツです。

 

植え方は、まず鉢の底の穴に網を敷いて軽石を3㎝ほど入れます。その上に用土を入れて苗を植えます。

花壇などに植える場合、花壇の土に腐葉土を3割ほど混ぜたものを用土として使用します。花壇を15~20㎝ほど掘り起こしそこに苗を植えます。

鉢植えと花壇に植えた場合のどちらも苗を植えた後は、たっぷりと水をあげてください。

スポンサードリンク

・栽培環境

クロサンドラは暑さや乾燥に強いので、日当たりの良い場所や半日蔭(1日の半分ほどが日陰になる場所)で育てます。しかし、夏の強すぎる日差しには弱く葉っぱが黒く焼けてしまうので、夏は日差しが強い昼間には日陰になる場所で育てると良いでしょう。

 

・水やり

クロサンドラは水をあげすぎると根腐れを起こしてしまいます。水やりは土の表面が乾いたらあげる程度で充分育ちます。また鉢植えの場合、受け皿に溜まった水でも根腐れを起こす原因になってしまうので、受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。

 

・肥料

肥料は、4月~7月と9月~10月の成長期に月3回ほど緩効性化成肥料を与えます。

 

また、花が咲いている時期は花付きが良くなるので、液体肥料を月3回または月1回緩効性化成肥料の置き肥を追肥することがコツです。

 

・手入れの方法

咲き終わった花をそのままにしておくと種を作るために養分が使われ育ちが悪くなってしまうので、咲き終わった花は花序根元から切り取るのがコツです。

 

また、クロサンドラは咲き終わると花びらが落ちていきます。落ちた花びらが葉っぱや茎にくっついてしまうとその部分が傷んでしまうので、落ちた花びらは取り除きましょう。

つきやすい害虫は、カイガラムシです。市販の防虫剤や殺虫剤または直接取り除く方法で除去しましょう。

 

・冬の越し方

クロサンドラは寒さに弱く、8℃以下になると枯れてしまいます。ですから、本来は多年草なのですが日本では冬を越すことが難しいので一年草として扱われることが多いです。

冬を越す場合は、10℃以上が保たれる温室または室内の日当たりの良い場所で育てると良いでしょう。

【まとめ】

クロサンドラ「かがり火」はこまめな水やりの必要が無く、一年草として扱えばあまり手間のかからないお花です。気軽にかわいいオレンジ色の火のようなお花を楽しみながら、ぜひ育ててみてください。