秋の七草の一つであるカワラナデシコ。最近では外来種の増殖、生育地の開発などで年々減少している地域もあると言われています。今回は、この花の育て方や種まきの方法を見ていきたいと思います。

 

カワラナデシコの育て方のポイントと、種まきの時期

カワラナデシコ 育て方 種まき

カワラナデシコは古来より万葉集などで歌われている多年草の植物で、古くから親しまれてきました。日本では四国、九州、沖縄諸島に少ないですが分布されています。原産種は「シナノナデシコ」「ヒメハマナデシコ」「カワラナデシコ」「フジナデシコ」の4種類があります。

カワラナデシコは(河原撫子)という字のとおり、開けた風通しの良い場所を好みます。育て方のポイントとしては、日当たりと水はけ、風通しの良い環境が大切になります。

種まきの時期は、寒冷地では春まき(3月~4月)と、暖地では秋まき(9月~10月)が一般的とされています。種は箱まきの場合、種が重ならないようにばら蒔きし、ポットの場合は2粒ずつ蒔きましょう。

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カワラナデシコの種の育て方について

カワラナデシコの種を育苗箱で育てる場合は、バーミキュライトや赤玉土を使用します。種は重ならない程度にバラまきし薄く土を被せます。水やりの際に種が流れていかない様に注意しましょう。土が乾かないように水やりの管理をします。発芽温度は20度~25度になります。

発芽をしたら土が乾いてから水やりをします。本葉が2~3枚になったところでプランターや鉢へ植え替えます。

庭に植える場合は、常に日当たりと風通しが良い場所へ定植させましょう。酸性の土に弱い性質があるので、少量の石灰を用土に混ぜて中和させておきます。また、水はけが良くないようであれば腐葉土と一緒に、元肥として暖効性化成肥料も混ぜておきましょう。

鉢植えの場合は根が細くびっしり詰まるので、定期的にほぐして新しい用土に植え替えをしましょう。

 

まとめ

これまで、カワラナデシコの種まきと育て方について見ていきました。寒冷地と暖地や品種によっても種まきの適期が異なります。日当たりと風通しの良い場所を確保するのは意外と難しいですが、適切な環境の下で育てていきましょう。