秋の七草の一つで万葉のころから親しまれてきたカワラナデシコ。実際に万葉集では26首も詠まれています。また、カワラナデシコの花言葉にはいろいろな由来がありますので、今回は花言葉とその由来や万葉集をご紹介したいと思います。
カワラナデシコの花言葉は見た目と真逆!?同じ?
カワラナデシコはその見た目からくるイメージほど弱い花ではありません。野山や水場の近くなどに自生するとあって、以外に丈夫な植物なのです。さらに花言葉でもいくつかはこの花とのギャップを感じるかと思います。
「大胆」・・・こちらは日本のではなく、西洋の赤みの強く鮮やかな花色から来るのではないかと言われています。また、野山で周りが葉や茎の緑の中で、目立つ花色をしている事から付けられたという説があります。
「可憐」・・・由来は細かく切れ込みが入った花弁や、花色から来ているようです。
「貞節」、「純愛」、「無邪気」の花言葉には、花の形や樹形に由来しています。細かく切れ目が入った花弁と控えめな花色などが可憐な事から、控えめで清楚な女性のイメージとして付けられたそうです。
「純愛」、「思慕」の花言葉は、グリム童話に由来しているそうです。命を助けた娘に対する王子の純愛という意味があるそうです。
ここからは色によっての花言葉を紹介します。
白色・・・「器用」、「才能」
赤色・・・「純粋で燃えるような愛」
ピンク色・・・「純粋な愛」
ここからは、奈良時代の貴人・歌人、大伴家持(おおとものやかもち)がカワラナデシコ(ナデシコ)を詠んだ歌を三つご紹介します。
なでしこが その花にもが朝な朝な 手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ
(あなたがなでしこの その花であったら毎朝毎朝 手に取り持って恋せぬ日はないだろう)
なでしこは 咲きて散りぬと人は言へど 我が標めし野の花にあらめやも
(なでしこは 咲いて散ったと人は言うけど 私が標しをめした花のことではないでしょうね・・・人は心変わりのことをいろいろ言うけど、あなたは心変わりしないですよねという意)
一本(ひともと)の なでしこ植ゑしその心 誰れに見せむと思ひ始めけむ
(いっぽんのなでしこを誰に見せると思い植えたのだろう)
まとめ
いかがでしたでしょうか。こうして見ると花言葉の多くはその花の姿から付けられる事が多いように思います。カワラナデシコの花言葉もやはり、見た目の可憐さや清楚なイメージのままでした。また、万葉集では女性に例えて詠まれる歌が多いようですね。