明治時代より続くその神苑は、東・中・南・西と四つの庭を取り囲んでおります。総面積が約10000坪とされる広大な庭園は、かの有名な造園家である、7代目小川治兵衛らによるものとされ、現代でもその名を馳せています。また、造園技法の粋を結集したとさえ言われ、国の名勝に指定されております。
春の桜はもちろん、初夏を感じさせるカキツバタから、ハナショウブ、秋には紅葉、冬には雪化粧と言った四季折々の趣きを見せてくれる神苑は、古都を大いに感じさせてくれる名所です。
では、そんな風光明媚な風景を織りなしている、平安神宮のカキツバタの開花や見頃はいつなのでしょうか?
平安神宮でのカキツバタの見頃とは?
平安神宮のカキツバタは、蒼龍池で約10000株植えられております。開花時期は5月上旬から下旬までと約一か月間、美しいカキツバタを見ることができます。
平安神宮に自生しているカキツバタには、大きく分けて2種類の品種があり、1種類目は一般的によく見る紫のカキツバタが、そして2種類目は折鶴と呼ばれる珍しい品種のカキツバタを見ることができます。この折鶴の特徴は、白地に紫の模様が入っており、光格天皇がご遺愛されていたと言われています。また、折鶴の名前の由来は、その名の通りおり紙で折った時の鶴の形に似ていることから、折鶴と呼ばれるようになりました。
平年して、カキツバタの開花時期は5月上旬から見頃を迎えていますが、その年によっては4月下旬ごろから開花し、ゴールデンウイークの前半ではすでに見頃を迎えているときもあります。
平安神宮での駐車場は、完備されていないので、近くの京都市市営駐車場でのご利用をお勧めしております。公共交通機関をご利用される場合は、JR京都駅・阪急河原町駅より、市バス5系統に乗車後、平安神宮前で下車します。降りた先がすぐ平安神宮となっています。
また、地下鉄では東山駅から徒歩10分です。
【まとめ】
平安神宮の拝観時間は、春から秋頃までは午前8時30分から午後5時30分となっています。ですが、冬季シーズンでは午後4時半までとなっている時期もあります。お出かけされる際には、予めご確認されることをお勧めします。
平安神宮が織りなす四季折々の庭園を、カキツバタを始め、様々な植物を愛でに京都にきてはいかがでしょうか。