新緑の季節になると水辺に青紫色や、白色の花を咲かせるカキツバタ。静寂の中、水面に映る様は神秘的で、思わず時が過ぎるのも忘れて見入ってしまうことはありませんか?東京のような都会でもこの様な間隔を味わうことは出来るのでしょうか?そして、東京ではいったい、いつ頃咲き始めているのでしょう。また、東京での名所と言えばどこなのでしょう。
【東京でのカキツバタの見頃はいつ?】
カキツバタの特性は、多年草の水生植物で、耐寒性に優れ、耐暑性も悪くありません。しかし、水辺に生息する植物なので、乾燥が大敵です。この花の花期は、4月または5月~6月となります。
東京での見頃は、通常ですと5月上旬~6月下旬までとされていますが、気温の変化によって多少のズレが生じます。
【カキツバタの名所と言えば、東京はどこ?】
東京都内で一番のおすすめの名所といえば、石神井公園でしょうか。カキツバタは、国の天然記念物に指定されており、この石神井公園では、象徴の一つとなっています。花の見頃は、5月~6月になります。
神代植物公園には、平成9年に追加開園した水生植物園があります。植物園の一部は「東京都指定史跡深大寺城跡」となっており、深大寺裏山からの湧水が集まって湿地帯になっていた所を整備して出来ました。ここにはカキツバタをはじめ、ハナショウブ、サクラソウなど数種類の水生植物が植えられています。
面積の約40パーセントが池という、浮間公園。野球、テニスといった運動場や、子供の遊び場など、施設が充実した公園です。園内の水生植物園では、カキツバタ以外にも、キキョウ、ハナショウブなどが生息しています。夏はカルガモ親子の微笑ましい姿が見られるかもしれません。
小石川後楽園のカキツバタは、数は50株くらいと少なめですが、白色のカキツバタが見られ、運がよければ水面に佇むサギに出会えるかもしれません。
少し趣向を変えて、根津美術館です。筆者、尾形光琳の「燕子花図」(カキツバタヅ)と庭園のカキツバタを見て風流を感じてみるのは、どうでしょうか。
【まとめ】
東京にはまだまだたくさんのカキツバタを見られる名所がありますが、近年、個体数が減少傾向にあるらしく、見頃の季節になっても今のようには見られなくなってしまうのでしょうか。繁殖力が上がるよう、願ってやみません。