濃紫色が印象的なカキツバタですが、アヤメ科に属しており、似た花としてアヤメやハナショウブがあります。この2種類は見た目が大変似ておりますが、花びらの奥をみるとその違いがわかります。アヤメやハナショウブも、カキツバタと同じ初夏を感じさせてくれる植物ですが、カキツバタをみることができる知立市の名所とは、どういったところがあるのでしょうか?

カキツバタ 知立市 有名

知立市でカキツバタが有名な場所とは?

知立市での名所は、まずなんといっても八橋のカキツバタ園が有名です。5月上旬頃から見頃を迎えるカキツバタは回遊式庭園で見ることができ、約3万本と言われております。多くの歌人が詠んだとされるそのカキツバタですが、中でも在原業平が詠んだといわれる句は歌碑として庭園内に建てられております。池もたくさんあり、ゆったりと散策できるので、オススメのスポットの一つです。

知立市での名所はこの八橋カキツバタ、無量寿寺が有名と知られていますが、同じ愛知県の刈谷市も国の天然記念物として知られています。

この刈谷市は、京都の大田ノ沢、岩美町の唐川と並び、日本三大カキツバタの自生地とも知られております。また、最北部に2万330平方メートルに及ぶ小堤西池は、昭和13年に国の天然記念物として指定されました。

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花の見頃は八橋のカキツバタ園より若干遅いですが、5月中旬頃から下旬までが見頃となっております。この小堤西池のカキツバタは自然のまま、昔より育てられており、それにより栽培されたカキツバタよりは、花の色や大きさにもばらつきが感じられます。また肥料なども与えていないので、背丈が低いことも特徴の一つになっております。ですが、よりカキツバタの自然な姿が感じられるのも、この土地ならではの、どことなく懐かしさを感じる姿なのかもしれません。

【まとめ】

愛知の県の花とされるカキツバタは、古来より歴史のある花として知られています。また、日本三大カキツバタはこの愛知の他に京都と鳥取があります。

それぞれの場所でのカキツバタは、その土地ならではの良さがたくさんあります。一箇所だけではなく、他のカキツバタの名所巡りをするのも、楽しい旅の思い出になるのではないでしょうか。

そして、あまり知る人は少ないかもしれませんが、実はカキツバタは5000円札の裏側に載っている花です。

初夏を彩るカキツバタの花、また様々な歴史を見てきたカキツバタの花でもあります。普段の日常の中に、歴史深いカキツバタの花を愛でに、お出かけされてはいかがでしょうか。