バラは基本的に秋と春に花を咲かせます。秋の静かな空の下に咲くバラも綺麗ですが、冬を越えて、たくさんの命が芽吹く華やかな春がバラにとっても似合います。夏の暑さを乗り越え、秋に花が咲き、また春に備えてバラは寒い冬を乗り越えます。春にたくさんの花を綺麗に咲かせるための準備として、バラは冬場の2月中旬頃を目処に剪定を行います。夏に行う剪定よりも大胆にカットされることが多く、枝の切り方からバラの切り口から出た樹液が白くなっている現象が見受けられます。今回は剪定した枝から樹液が止まらない場合の対処に関してまとめておきます。

バラ 切り口 樹液

切り口から樹液が止まらない!?剪定後の樹液の対処法

春本番前の2月〜3月、バラが休眠して栄養を蓄えている時期に剪定を行います。その際に特に深く剪定した際にバラの切り口から出る樹液。一度拭き取ってもう出なければそのままでも良いです。しかし実際には、4、5日経っても樹液がいっこうに止まらなかったり、拭き取っておけば問題ないと思い、翌日も樹液が止まらず白い結晶となって枝にこびりついてしまっているという事があります。これを放っておくとせっかく剪定したバラの芽吹きが悪くなる、他の芽を傷めてしまうなどの恐れがあるため、早めの対処が必要となります。

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対処としては、水平に切った芽に市販されている癒合剤を塗布します。癒合剤を使用することで樹液を押さえる、また雑菌の侵入も防ぐ事が出来ます。癒合剤を選ぶ際には殺菌剤入りのものが望ましいですが、育てているバラがメーカーで適合保証されているかを確認するようにしてください。人によっては市販の木工用ボンドを使用する方もいらっしゃいます。成分的にも全く問題なく使用できますので、材料が切れてしまった、早急の対応が必要な時などに使用できるので覚えておきましょう。

【まとめ】

夏の剪定は枝を整えるくらいのもですが、冬の剪定は、本剪定と言われるほど重要なものになります。養分を新しい芽に行き渡らせるために、古い枯れた葉を取り除き、古い枝を切り取り品種によっては地上30センチ程の高さまで大胆に剪定していきます。切り取った芽から新しい芽が出て美しく咲く姿を想像しながら、外芽、内芽、良い芽、芽吹かない芽などを判断しながら剪定していく、まさに大胆さと繊細さが求められる作業です。バラも冬の寒さに負けずに準備した分、春に素敵な姿を見せれるように頑張ってもらいたいものです。