4月になると、バラの新芽もどんどん伸びて葉の緑も鮮やかになり、徐々につぼみも目立ってくるようになります。この時期には新苗も出回るようになりますので、植え付けのタイミングにもなるでしょう。いよいよバラの季節の到来を感じるようになりますが、同時に様々な手入れが必要になってきる時期にもなります。暖かくなるこの時期に必要なバラのお手入れについてご紹介します。
【バラの4月に行う手入れについて】
新芽や葉の成長期である時期になりますので、手入れ次第で立派な花が咲いてくれるでしょう。土が硬ければ中耕をし、雑草も早めに抜いておきます。鉢植えの場合は状況をみながら追肥を行うのもいいですが、つぼみが膨らみはじめたら施肥はやめておきましょう。また、同じ箇所から複数の新芽が生えてきて行き渡る養分が分散してしまうと花の生育に影響がでます。一番立派な芽を残してほかの芽を摘み取る『芽かき』を行うことで栄養を集中させて立派な花を咲かせることができるでしょう。4月中旬からは新苗の植え付けの適期に入ります。鉢植えについても、生長にあわせて大きな鉢に植え替えを行っていきます。
【バラの4月に行う消毒について】
暖かくなってくる4月から5月にかけて注意するべきなのは、うどんこ病や黒点病です。特に発症の多いうどんこ病は、日中と夜間の気温差が大きい時期に発症しやすい病気です。
これにかかると葉全体が波打ったような状態になり、白い粉をまぶしたように白くなってきます。悪化するとつぼみをはじめ株全体が白くなってしまいますので、早めに予防をしておくことが必要になるでしょう。専用薬の『フローラガードAL』などを散布すると予防や治療になるようです。また、アブラムシやカイガラムシといった害虫が発生しやすくなる時期でもあります。専用薬剤による駆除はもちろんですが、風通しをよくして週に一回程度の消毒を行うのが効果的といわれます。『オルトラン』『スミオチン』をはじめ、色々な種類があるようですので、実際にお店でよく確認して購入するといいでしょう。
【バラの4月に行う水やりについて】
3月に引き続き、4月の水やりもそこまで神経質になる必要はなさそうでが、沢山の芽が伸びる時期になりますので、水切れしない程度の水やりが必要になるでしょう。目安としては、地植えの場合は3日程度に1回、鉢植えの場合は土を掘ってみて中まで乾いていたら水をやるようにするといいでしょう。水のやりすぎでつぼみが落ちたり、葉が病気になる恐れもあるようですので注意は必要になりますが、地植えの場合はバケツ1杯程度、鉢植えの場合は底穴から水が染み出す程度まで地面に近い位置から行うのが目安になります。
まとめ
4月になって暖かくなると、枝葉やつぼみの成長とともに病害虫の心配も発生してきますね。うどんこ病や黒点病、アブラムシやカイガラムシを防ぐためにも、定期的に薬剤で消毒を行うなどの対策が必要になる時期でもあります。この時期のお手入れが以後の花の咲き方にも大きく影響しますので、気を付けた方がいいでしょう。