アメリカンブルーは、挿し木で増やすことが、簡単にできます。挿し木に適当な時期は、5月から9月です。切り戻しの際に出た枝をさらに短くカットして、挿し木用の苗として使うのも、良いアイデアです。
アメリカンブルーの挿し木による育て方
挿し木用の苗として、アメリカンブルーの枝の先端を10センチほどの長さに切り取ったものを用意します。表面積を大きくするために、切り口は斜めにカットしておきます。このとき、上の2〜3枚だけを残して、葉っぱは全部取り除きます。
準備のできた苗を水に1時間ぐらいつけてから、切り口に植物成長調整剤を塗っておきます。
培養土はあらかじめ準備します。培養土には、市販の挿し木専用の土か小粒の赤玉土、あるいはバーミキュライトを用います。
準備が全て完了したら、湿らせた培養土に指か割りばしなどで穴をあけ、用意しておいた苗を挿しこみます。
後は、土が乾燥しないように注意しながら苗を半日陰で管理します。 苗は2週間から1か月くらいで根を伸ばしはじめます。
発根した苗をそのまま育てて、根が十分に伸びて苗がしっかりしてきたら、プランターや植木鉢などに植え替えします。
定植した苗は、日当たりが良く風通しの良い場所で育てます。ただし夏の盛りのぎらぎらした直射日光は、夏が大好きなアメリカンブルーでさえも苦手にしています。そのような時期は、鉢を半日陰の風通しの良い場所に移動させましょう。水は、土が十分に乾いたときに、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えます。
【まとめ】
アメリカンブルーを挿し木で増やすことに成功したら、次は大きく立派に育てることです。
春から秋までのアメリカンブルーは成長がはやく、枝は四方八方に広がりながら伸びて行きます。そのため切り戻しをときどき行って、株の形を良好に保つことが、栽培で注意しなければならない点のひとつです。
アメリカンブルーを植え放しのままにしておくと、枝ばかりが伸びて、花が咲きにくくなってしまいます。そのため必要に応じて、摘心や切り戻しを行い、脇芽を出すようにします。すると花芽もたくさん付くようになり、愛らしい青い花がいっぱい咲くようになります。