カポックは、ウコギ科・シェフレラ属という品種に属する観葉植物です。
生長がとてもよくて、育てる環境に慣れてしまえば、とくに大きな変化や病気が現れることもなく、元気に育ちます。
そのため、観葉植物を初めて育てるという人にも、人気の高い植物なのです。
見た目も可愛らしいですし、インテリアグリーンにするのにもってこいなんですよ。
でも、ただ育てていくだけでは、良い健康状態のカポックを維持することができません。
カポックも、管理していくうえで、ほかの観葉植物と同様に、剪定という過程が必要になります。
挿し木後のカポックの剪定方法のやりかたとは?
「剪定」とは、伸びてきた枝や葉っぱなどをハサミでカットすることを言います。
葉っぱが重くなりすぎると、幹などのカポック本体に大きな負担をかけてしまいます。
そのため、余分な葉っぱなどを切り落として、軽くしてあげることが大切になってくるのです。
わたしたち人でいうヘアカットのようなものだと思ってください。
カポックは、まっすぐ上へと伸びていきます。
何年か育てていくと、それぞれの茎の伸び方に差が出てきます。
その差は、養分の行き渡り方の目安と思ってください。
見た目でバランスが悪いと思ったら、剪定をしましょう。
特に伸びしろがなかったり、弱り切っているものを優先的に切っていくといいですね。
また、剪定した後に出た枝の中で、丈夫なものを挿し木にするのも良いですね。
挿し木にするのであれば、切り取った枝の葉っぱは3~5枚ほど残しておきます。
残した葉っぱは、半分ほど残して真横にぷっつり切ります。
茎に対して葉っぱが大きいと、平等に養分がいかないので育ちにくくなります。
葉っぱをとってしまうのはあまりオススメしません。
葉っぱは、挿し木の健康状態を把握するために重要です。
挿し木用の枝としてきるのであれば、本茎の三分の一ほどで切ります。
そうすれば、挿し木用の茎にも、本体の茎にもダメージが少ないんです。
また、切るための剪定ハサミは、できれば殺菌消毒しておきましょう。
切った断面から、ハサミについた菌の侵入を防ぐためです。菌が入るとそこから病気になってしまいます。
殺菌消毒は、火で炙ったり消毒液を付けたり、簡単な方法でかまいません。
挿し木にすることで、カポックの株の数が増えます。
本体を小さくコンパクトに維持できて、なおかつ別にカポックを増やすこともできて、一石二鳥ですね!
挿し木をしたあとは、日当たりのいい場所で管理します。土はなるべく湿った状態を保つようにします。
急成長するわけではありませんが、また伸びてきたら葉っぱや余分な茎は、こまめに観察して切りましょう。
小さい分、常に状態の把握をする必要があるんです。
剪定の仕方は、通常と同じですので、特別な手技はいりませんので安心してください。
【まとめ】
良い状態のカポックを挿し木にすれば、その挿し木もまた元気に育ってくれます。
その挿し木がま何年もかけて大きくなって、また挿し木をして……としていくと、なんだか無限に増やすことができそうですね。
これは今育てているカポックの生きる力が強いことが必須条件です。
ですから日頃から、カポックの管理は丁寧に優しくしてあげてくださいね。
ぜひ挿し木にもチャレンジしてみてください!