ホンコン・カポックって知っていますか?ウコギ科シェフレラ属カポックという品種のひとつで、観葉植物として人気の高いカポックです。
正式名称は「シェフレラ」。そのシェフレラという数ある品種の中のひとつで、厳密にはカポックとはちょっと違うようです。
主に熱帯アジア、とくに台湾や中国を中心に自生しています。耐寒性・耐陰性が非常に高く、管理する環境に慣れさえすれば、滅多と枯れたりすることもなく、栽培する場所を問わないという利点もあり、初心者でも育てやすいことから、人気を得ているのです。
実はこのホンコン・カポック、良い環境でじっくりと育てていくと、20年ほど経過したころに花が咲くんですよ。
20年というとだいぶ長い年月ではありますが…。育てやすいカポックだからこそ、その長い月日でも育て上げることが可能なんですね。
ですが、ただずっと水をあげたり、葉っぱを整えたりするだけでは、花が咲くほどの強いホンコン・カポックには育ちません。
育てやすいということは、生命力も高く繁殖性も高いということ。
根や幹の成長も早く、こまめな管理が必要になってくるのです。とくに定期的に必要になるには植え替えでしょう。
葉っぱなどの剪定が多少疎かになったとしても、根が成長しきっているのに、何もしないのでは、ホンコン・カポックにとって大きなストレスになります。
ではホンコン・カポックの植え替えはどう行うといいのでしょうか。
ここでは簡単に植え替えについてまとめてありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
ホンコン・カポックに植え替えをしよう!
植え替えといっても、いったいどの時期に、どのようなことを目安に行えばいいのでしょうか。
生育が良いホンコン・カポックは、株に対して鉢が徐々に小さくなってきてしまいます。
鉢底から根っこが飛び出してきてしまう、「根詰まり」を起こしてくると、植え替えをしなくてはいけません。
一応の目安は、その根詰まりを起こしているのを確認してからなのですが、期間でいうならば小さな株ならおおよそ一年。
大きな株であれば二年ほどとなります。
そして行う時期ですが、春から秋にかけて。中でも五月から七月に行うのが株へのダメージが少なくて最適ですよ。
なぜその時期が最適なのかというと、原産地である台湾や中国の気候に近いからです。
続いて用意するものです。
現在使用している鉢よりも、一回り大きなものに植え替えます。大きすぎると根が吸収する水分量と土のバランスが悪くなるので、一回り大きなものが、原則です。
それから、土は水はけのいいもの。スコップ。鉢底ネット。を用意します。
カポックは水を好みます。ただし水はけが悪い土を使い、長時間湿った状態が続くと、コバエが発生したり根腐れを起こすので、水はけの良い土を使いましょう。
観葉植物用のものだと、水はけは良いのでできればそちらを使ってください。
では実際に行う手順ですが、
1:カポックに株を鉢から取り出す。
根が張っていると思うので、手で優しく丁寧にほぐしてください。
あまりに硬いのであれば、水に10分ほどつけておくといいですよ。
2:新しい鉢に鉢底ネットを敷く。
ネットを敷くことで、石や土の流出を防ぐ効果があります。また、ナメクジやダンゴムシなどの害虫の侵入を防げます。
3:鉢底ネットの上に鉢底石を入れる。
土だけでは通気性と排水性が悪くなるので、必ず入れてください。これは以前使っていたもので大丈夫です。
4:石を入れたらその上に土を入れて、株を植え込む。
株を入れたら綺麗に整えて、さらに土をかぶせてあげると安定します。
ぎっしり入れてもダメ、ふわっとさせるのもダメ。ほどほどに。
5:水をたっぷりあげて終わり。
以上となります。意外と簡単ですよね?
株が大きくなればなるほど時間もかかりますが、慣れてくれば手間はかからないと思います。
【まとめ】
どうでしたか?時期、手順などを把握しておけば、植え替えも簡単にできます。
もし一人で心配なら、詳しい人と一緒にしたり、ほかの小さな観葉植物で練習してもいいかもしれませんね。
植え替えをして、元気にホンコン・カポックを育ててあげてください。