アメリカンブルーは、枝が地面を這うように四方に広がっていきます。そのため花壇の縁取りやグラウンドカバーなどにも使われます。

 

 しかしアメリカンブルーが1990年代にはじめて日本に広まったときは、このような地植えでの利用が主目的ではなく、鉢花としての利用が大半でした。

 

 現在でもアメリカンブルーには、株を単独で鉢に植えるだけでなく、ハンギングバスケットや寄せ植えの素材として、いろいろ楽しい使い方があるのです。

 アメリカンブルー 鉢植え 育て方

アメリカンブルーの鉢植えの育て方

 このアメリカンブルー、ただ鉢植えにしているだけでは、花はなかなか咲きません。

たとえ咲いたとしても、アメリカンブルーの花は一日花なので、朝きれいに開いても夕方にはしぼんですぐ枯れてしまいます。

ただ定期的に水をやって放置しているだけなら、枝が四方八方に無為に伸びて、ぼさぼさの緑の株が育っている、といった印象を与えることになりがちです。

 

 アメリカンブルーの鉢植えが、こんもりとした形にまとまって、青いたくさんの花が次から次へと咲く状態に落ち着かせるたには、しっかりと手入れをすることが必要です。

 

 花がいっぱいに咲き誇っている季節には、肥料切れを起こさないように気を付けたいところです。花を咲かせ続けるために必要な栄養分として、置き肥を用いたり、液体肥料を月に2〜3回与えるようにして下さい。

 

 水やりのときには葉っぱにも水をかけることが大切です。アメリカンブルーはハダニの被害を受けやすいのですが、水をかけることでその発生を抑えることができるのです。

 水やりは一日に1回とか二日に1回といったように時間を決めてあげるのではなく、土が乾くのを待って、鉢の底穴から水があふれるほどしっかりとあげるようにします。いつも土が湿っている状態は、アメリカンブルーにとって良くありません。

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 特に夏場の水やりは、朝早くか夕方の比較的涼しいうちに行うようにします。気温が高くなってからの水やりでは、水も熱くなって土が「煮えてしまう」状態になり、アメリカンブルーの根に悪い影響を与える可能性があります。

 

 肥料に気をつけても花が十分に咲かない場合は、切り戻しや摘心を行う必要があります。

 アメリカンブルーは枝の先端にだけ花をつけます。枝の先に花芽が残っていない場合には、思い切って切り戻しを行って、1/2から1/3くらいのコンパクトな大きさにまとめてみましょう。やがて脇から新しい枝が出て再び花が開くようになります。

 摘心もアメリカンブルーの花を増やすために必要です。摘心は、新しく伸びてくる新芽を摘み取る作業です。新芽を摘み取ることで数個の脇芽ができ、それに応じて花芽の数が増えて、たくさんの花を楽しむことができるようになります。

【まとめ】

 アメリカンブルーの鉢植えをこんもりと魅力的にまとめるには、摘心と切り戻しの作業が不可欠です。水やりや肥料を与えるタイミングもよく考えなければなりません。