今年は絶対にバラの挿し木を成功させるぞと、数十本のバラの挿し穂を作って挿し木したのに、全て黒くなって枯れてしまい、がっかりすることもあるのではないでしょうか。黒くなり枯れてしまう原因は、切り口から雑菌が入ったり、水分が足りなくて枯れてしまったりすることにあります。今一度、失敗しない挿し木のポイントをチェックしましょう。
バラの挿し木で黒くなって挿し木を失敗しない方法
緑枝挿しで、薔薇の挿し木を成功するには、使用する用具から雑菌が入らないようにすることが大切です。また、水分が足らずに枯らしてしまう問題があります。基本的に、土からの挿し木でも、水からの挿し木でも注意することは同じです。
まず、挿し木のために、花の終わった枝を切り取って、しばらく水につけて十分水揚げします。果物ナイフの表面を綺麗にするために新しく研いだり、カッターナイフを新しいものに変えたりして、雑菌が入らないように注意しましょう。
剪定した枝を挿し木のために、10センチほどの長さにカットしてゆきます。この時に、水揚げが良いように、切り口を斜めにカットします。また、水分の蒸発を防ぐために、葉は2、3枚残して落とします。
培養土には、市販の赤玉や鹿沼土、「挿し木種まきの土」などの新しいものを使用し、ミリオンという根腐れ防止用のケイ酸塩白土を混ぜます。
これで、土の中に雑菌が繁殖するのを防ぐことができます。そうして準備したプランターの培養土に、割り箸で穴を開け、切り口に「ルートン」と呼ばれる白い発根促進剤をつけた挿し穂を、等間隔で挿してゆきます。
このときに、切り口を傷つけ、水揚げが悪くならないように、開けた穴にそっと挿すことが大切です。
水には「メネデール」のような活力剤を使用します。乾燥や水切れに注意して、直射日光を避けて保管します。乾燥よけに、ビニールをかけるときは、換気にも気をつけましょう。
水の挿し木では、容器などの殺菌にも注意しましょう。太陽光線を遮断する栄養ドリンクの空き瓶を使用することもお勧めです。
この場合は、事前に瓶を熱湯で煮沸して使います。使用する水も一度沸騰させて冷ましてから、活力剤のメネデールを入れましょう。
まとめ
黒く枯れるのは雑菌が入った場合が考えられます。挿し穂を作るために茎をカットするときに、カッターやナイフから殺菌が入らないように細心の注意が必要です。
できるだけサラのカッター刃で切ることがお勧めです。不要な葉を落とすときに、葉を半分にカットすると、その切り口から雑菌が入ることもあります。
また、残した葉の量が多いと、蒸発が多くなって枯れることもあります。空き瓶などの容器は煮沸し、土も雑菌のない新しいものを使用しましょう。何度試みても黒く枯れてしまう場合は、もう一度、挿し木の準備の段階で、雑菌や水揚げに問題がなかったか振り返ってみるのが大切です。