ひまわりの茎の中はどのようになっているのでしょうか。茎の構成組織、その役割についてお伝えしようと思います。夏の自由研究にぴったりなテーマです。是非、ひまわりの茎について理解を深めましょう!
ひまわりの茎の断面の構造は?
ひまわりの茎の断面の構造としては、真ん中に髄、その外が維束管、その維束管を構成しているのが木部(内側)と師部(外側)です。その外に厚角組織(こうかくそしき)や皮質があり、茎の一番外側が表皮(外層)です。
髄(ずい)は維束管植物の構成要素です。柔らかい海綿状の柔細胞で構成されていて、ひまわりのような真正双子葉類の茎の中心に位置します。木部(木質組織)によって輪状に囲まれ、その外は師部(樹皮組織)に囲まれています。
維管束は茎の中を縦に走るパイプの束のようなものです。茎の中に一定の間隔で並んでいます。維管束の大きな役割は、物質を運ぶことです。物質を運ぶ役割は道管と師管が担っています。道管は根から水を吸い上げます。師管は光合成でできた物質を下方に運びます。師管は集まって師部を、道管は集まって木部を形成しています。ひまわりなどの双子葉植物の維管束は、一般に束の半ばで分かれていて、片方に師部、もう片方に木部があります。これを並立維管束といいます。このかたちの維管束の配置を真正中心柱といいます。
厚角組織は、厚角細胞が集まったもので、茎や葉の表皮下にあります。屈折に対する抵抗力を強める役割があります。
表皮は内部を保護する役割を担っています。
まとめ
「ひまわり 茎 断面」でインターネットを検索すると、たくさんの断面図や写真を見ることができます。百聞は一見にしかず、是非、一度ご覧ください。できれば、図鑑をじっくり眺めてみることをお薦めします。ひまわりの茎の構造を理解するに役立つことと思います。