アンスリウムは、個性的な花の姿が特徴の植物です。
艶やかな赤いハート型の部分が花びらだと勘違いされがちですが、この部分は「仏炎苞」と言う葉っぱのようなものです。そして花は中真にまっすぐ伸びている肉穂花序に、小さくたくさん咲いています。
アンスリウムは熱帯アメリカが原産で寒さに弱い性質がありますが、上手に冬越しできれば次の春にまた元気に花を咲かせます。
しかし冬越しができても、次の春に花や葉っぱが大きく育たないという悩みを聞くことがあります。これは何が原因なのでしょうか?
【アンスリウムの花が小さい原因は?】
アンスリウムの花は、冬越しの状態によって咲くときの状態が変わります。
コスタリカなど熱帯アメリカが原産のアンスリウムは寒さにとても弱いので、冬でも最低10℃以上の温度が維持できる場所で育てなければいけません。これより温度が低い場所で育てると、株が傷んで弱ります。
一見すると無事に冬越しできたように見えますが、寒いところで育ったアンスリウムは弱りきっていているかもしれません。その状態では春になっても、大きな花は咲かせられません。春に水や肥料を十分に与えても、冬の育て方を間違えると大きな花には育ちません。
【アンスリウムの葉っぱが小さい原因は?】
去年は大きな葉っぱをつけたアンスリウムが、今年はどういう訳か葉が小さいと悩む声を聞きます。今年買ったばかりのアンスリウムの葉っぱが小さいと悩む場合は、葉が小さい品種だったということもあります。アンスリウムの品種は600種以上もあり、特徴が様々だからです。
しかし先シーズンに大きな葉っぱをつけた品種なら、今年も大きな葉っぱをつけるはずです。では一体何が原因で葉っぱが小さくなるのでしょうか?
アンスリウムの葉っぱが大きく育たないときは、根詰まりが原因かもしれません。成長に合わせて鉢を大きくしなければ、すぐに根詰まりして成長がとまります。もしもその可能性が高ければすぐに植え替えをしたいところですが、植え替えに適した春から夏の時期から外れていたら次の季節まで待ちましょう。
そしてアンスリウムは土の湿気は苦手ですが、根から上の部分は高温多湿を好みます。熱帯地方で育った観葉植物は葉っぱから水を吸収することができます。アンスリウムも葉っぱに水を与えると、元気に大きく育つようになります。
【まとめ】
アンスリウムの花が大きく育たないときは、冬を越す環境が適していないのかも知れません。寒さに弱いアンスリウムは最低でも10℃以上の温度が維持できる環境で育てなければ、株が弱って育成期にも育たなくなります。そして葉っぱが小さいときは、植えている鉢が小さい可能性があります。
葉っぱからも水分が吸収できるので、空気が乾燥しているときは霧吹きで葉水を与えましょう。