日本の山で自生しているカタクリの花は群生する習性があり、このことからカタクリの花は増やせることがわかっています。ではその方法とは何なのでしょうか?今回はカタクリの花を増やす方法や失敗しないコツなどを紹介します。

カタクリ の 花 の 増やし方

カタクリの花の増やし方について

カタクリの花は虫媒花といって虫の助けを借りて増えることができる花で、野生で自生しているカタクリはアリによって数を増やすことが出来ます。人の手でカタクリの花を増やす場合、カタクリは球根で増やす方法と種で増やす方法の2種類があります。種から増やす場合の方法は、まず花の種を採取しましょう。カタクリの花が咲き終わると実が風船のように膨らんで内側に黒い種が出来ます。この種にはアリの好物であるエライオソームという物質が含まれていて、アリはエライオソームの部分を食べ残りは巣の近くに捨てるのです。アリによって種を運んでもらうことで生息の地を増やしているのです。人の手で増やす場合は、この黒い種を採取して別のプランターなどにすぐに蒔きます。種子は3~4ミリほどの雨粒のような形をしています。芽が出てくるまでは時間がかかるので、種の上にかける土は厚めにかぶせます。実はカタクリの花を種から育てた場合、花が開花するまで8年もの長い月日が必要なので種から育てるのはなかなか難しいとされています。

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球根で育てる場合は、植え付けから2年以降の分球した球根を分けて増やします。球根から育てた場合は親株の性質がそのまま遺伝します。球根を掘り上げる時期は開花の時期が終わって地上部が枯れた6月から7月にかけて行います。掘り上げた球根は優しく気を付けながら作業することが失敗しないコツです。分球の先に球根に傷がつくとカビが生えたり傷口から病原菌などが入り込んで弱らせてしまいます。

【まとめ】

カタクリの花を増やす方法は花から種を採取して種から育てる方法と、球根を掘り上げて分球する方法の2種類があります。種から育てると開花するまで8年もの長い時間を要するので花を増やすには球根を使う方がいいでしょう。球根に傷をつけないよう分球の作業には気を付けて下さいね。