春の訪れを告げてくれる花、カタクリは春の妖精と呼ばれている可憐で美しい花です。

花が咲く期間はわずか2~3週間しかなく他の時期は一年中土の下で過ごすカタクリの花はとても神秘的で愛好家にも人気があります。1960年代までは都心でも見ることが出来る花でしたが都市開発による環境の変化からカタクリは北海道と本州中部の自然の残る山地などでしか見ることが出来なくなってしまいました。今回はそんな山野草であるカタクリの花の育て方と、枯らさないコツについてご紹介します。

山野草 カタクリ 育て方

山野草であるカタクリの育て方とは?

カタクリの花は種から育てる方法と球根や苗を買ってきて育てる方法があります。種を蒔いて種から育てる方法は花が咲くまでに7~8年もの長い期間を要するので一般的には球根や苗で育てます。球根の植え付けは7~9月に行い、水はけがよく保水性のある土に植えます。植え付ける場所は地植えの場合、西日が当たらない大きな木の下で日当たりの良い場所を選びましょう。鉢植えの場合は、発芽から開花までの期間は日当たりの良い場所に置きましょう。しばらく経った3月頃に1枚目の葉っぱが開き、その後2枚目の葉っぱが開き、暖かくなるにつれて蕾ができ花が咲きます。カタクリの花はこの期間に光合成をして少しでも多くの栄養をためるため多くの日光と水を必要とします。

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そのため、この時期はよく光に当てることとこまめな水やりで常に湿った状態にしておくことが花を枯らさないコツです。特に鉢植えの場合は外気を受けやすく土も乾燥しやすいので気を付けましょう。乾燥すると一気に弱ってしまいます。花が咲き終わった後は強い日差しが当たらない場所へ移動させましょう。また、ナメクジ、アブラムシなどの害虫にも気を付けましょう。

【まとめ】

山野草であるカタクリの花を自宅で育てることが出来たら嬉しいですね。カタクリの花はデリケートな植物なので丁寧に育てましょう。湿度に気を付けることと多くの太陽に光にあてることが花を枯らさないコツです。また緩効性のある肥料を与えるのもおすすめです。十分に栄養を蓄えたカタクリはきっと翌年も開花してくれることでしょう。