カタクリの花は一般的には球根で手に入れることが出来ますが、大事に育てたカタクリの花から種を採取すれば買わずに種から育てることが可能です。カタクリの種を販売している園芸店もあります。カタクリを種から育てる場合、種まきから開花まで7~8年ほどかかります。カタクリの花をじっくり育ててみたい方におすすめの方法です。
カタクリを種から育てる方法や注意点は?
カタクリの花を種から育てたい場合、花が咲き終わったカタクリの花についた種を採取する方法から始めます。種の採取方法は、受粉して大きくなった子房の中に入っている種を取りましょう。大きくなった子房をそのままにしておくと子房が破裂して種が飛び散ってしまうので注意してタイミングを逃さないようにしましょう。子房が破裂する前に子房ごとティッシュやセロハンなどで優しく包みます。子房が破裂したのを確認したらできるだけ早く種を採取しましょう。カタクリの種はデリケートなので採取した種はその日のうちに蒔きましょう。種は9センチポットに蒔き発芽まで乾燥に気を付けながら風通しの良い日陰で管理します。そして約2年目に発芽します。発芽したらすぐに日の当たる場所へ移動し、約1か月間は毎朝肥料入りの水を与えます。地上部が枯れたら日陰に移動します。これを毎年繰り返します。土の様子を見て時々水やりをしましょう。3~4年目以降、葉っぱが3~5センチになり地上部が枯れた6月以降に鉢や庭に植え替えをしましょう。
植え替えの際にカタクリの茎を傷つけないように気を付けましょう。鉢の場合は2~5センチ、地植えの場合は5センチほどの覆土をします。乾燥しないように毎日水やりをします。約8年後、ついに花が咲きます。花が咲いて2週間ほどすれば地上部は枯れてしまいますが、完全に枯れたわけではなく地下で休眠しているのです。翌年にはまた花を咲かせてくれるでしょう。
【まとめ】
カタクリは人気がある花ですがカタクリを種から育てるのは難しいのです。ですが一度開花すれば毎年きれいな花を咲かせてくれるので、じっくり育てたい方にはおすすめの花です。種から育てる上での注意点は子房が弾ける前に採取すること、採取した日に蒔くこと、乾燥に気を付けることなどです。あなたもぜひ春の妖精と呼ばれるカタクリの花を種から育ててみませんか?