原種シクラメンは、高温多湿を嫌いますので、日本の環境にはあまり向かない植物だといえます。しかし、その中で育てやすいと言われているのが、コウムです。原種シクラメンのコウムは、どのような特徴のある品種なのかを見ていきましょう。

原種シクラメンのコウムの特徴

シクラメン 原種 コウム

原種シクラメンのコウムの属性は、サクラソウ科・シクラメン属の多年草になります。原産地は、ブルガリア~クリミアまで東西のヨーロッパや、地中海沿岸部など広く自生している品種です。

葉の模様は種によってさまざまにあり、また、花色は白、ピンク、紫など、色合いも種類が多くあります。花弁が丸みを帯びていて可愛らしい印象です。

耐寒性・耐暑性に優れており、丈夫ですが、乾燥にはやや弱い性質を持っています。

原種のシクラメンでは、比較的育てやすく、へデリフォリウム、ペルシカムと並んで日本でも人気が高く、流通している品種の一つです。

秋から活動を始め花と葉が同時に見られます。6月頃には休眠しはじめますが、しばらくは、葉だけでも楽しめます。

丈夫で長持ちなので、鉢植え、庭植えのどちらでも育てられますが、日本の気候では、もっても20年くらいといわれています。

適した場所は、生育期では直射日光の当らない、明るい半日陰が良いでしょう。休眠期では、半日陰で管理しましょう。

日照不足には注意して、日頃から葉などの観察をすると良いそうです。葉柄が間伸びしているようなら、日照不足の合図になります。

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コウムは塊茎が薄いため乾燥に弱いので、休眠中も乾燥させないように注意しましょう。

基本的に植え替えを嫌う品種のため、鉢植えの場合は、あらかじめ大きめの鉢で育てるのが良いのですが、もし植え替えるのであれば、球根の3~4倍の鉢を用意し、シクラメン専用の土を使いましょう。

庭植えでは、小さめの赤玉土と砂と腐葉土を同じ割合で混ぜて使用しましょう。植え付ける深さは頭が隠れるくらいが良いでしょう。

原種のシクラメンは基本、水やりや肥料など適度に行い、やり過ぎないようにします。

コウムも他同様、生育期は、表面が乾いたら水やり、緩効性肥料なら1~2粒を土の上に置き、液体肥料は1000倍に薄めて10日に一回くらいの頻度であげます。

休眠期には、水も肥料もストップして下さい。

まとめ

原種のシクラメン、コウムは花が咲いていない状態でも、シルバーリーフといって、銀白色の葉を持っているため、観賞用として長く楽しむ事が出来ます。また、わりと丈夫で長生きな品種なので、育てやすさも魅力的な花です。