植物には球根から育てるものと種から育てるものがあります。チューリップは球根から育てる植物ですし、ひまわりや朝顔は種から育てる植物ですよね。では、冬に花を楽しませてくれるシクラメンは球根の植物なのでしょうか?
種の植物なのでしょうか?球根の植物なら株分けはできるのでしょうか?調べて行きたいと思います。
シクラメンの球根の大きさ
シクラメンの球根と呼ばれているものは正しくは塊茎と呼ばれるものです。球根と塊茎の違いは球根は根が下からしか出ませんが、塊茎は上下左右何処からでも根が出ます。
チューリップやスイセンのように分球せず、シクラメンの塊茎は大きくなるだけです。ですからシクラメンは球根による株分けというものは出来ません。
シクラメンを増やす場合は種を採取して増やすしかありません。
シクラメンの塊茎の大きさは2cmから24cmになります。形は扁球形から球形になります。シクラメンの塊茎は育てれば育てるほど大きくなります。
シクラメンの種の大きさ
シクラメンにも実がなり実から種が取れます。シクラメンの実は6月頃完熟して種が取り出せるようになります。種の大きさは1mmから2mmくらいの大きさです。
種は花柄摘みをしなければ自然と実ります。冬の花なら初夏くらいに種が熟しますのでそのまま冷蔵庫などで保存して秋以降に種を蒔きます。
種は暗発芽性なので覆土はしっかり行います。種から1cmくらい土をかぶせます。1ヶ月位で芽が出て来ます。
まとめ
シクラメンは球根植物ではなく種子植物でした。球根と見られていたものは正しくは塊茎と呼ばれるもので育てていけば大きくなるだけで、分球はしないことがわかりましたね。シクラメンを増やすには種を採取して育てて行かなければなりません。
ただ、塊茎を育てていくと花もいっぱい咲くようになるので、花を増やすだけなら種を取らなくても楽しめます。しかし塊茎は育てれば育てるほど大きくなっていきますのでそれなりの植木鉢と鉢替えをしなくてはなりません。
花を増やすか鉢を増やすかで方法は異なってきますが、どちらにしても大事に育てていけばシクラメンは綺麗な花を咲かし続けてくれると思います。