スキンケア化粧品等に配合されている成分にトウキンセンカエキスなる成分があることをご存知でしょうか。このトウキンセンカとキンセンカ、似た言葉になりますが、どのような関係があるのでしょうか。違いについて、検証してみたいと思います。
トウキンセンカとキンセンカの違いは?
寒い冬、わたし達の目を楽しませてくれるキンセンカは、春が待ち遠しい気持ちを和ませてくれる効果があり、花愛好家の人たちにも愛されている花になります。
キンセンカと言えば、仏花として有名で、昔ながらの花だと思いがちですが、実は、日本に伝来したのは江戸時代です。
南ヨーロッパから中国を経て日本に入ったキンセンカは、観賞用として、また薬用として、日本にもたらされました。
では、キンセンカとトウキンセンカの違いについてですが、実は、同じ花になります。
キンセンカの植物名が、トウキンセンカ。近縁種には、ホンキンセンカ(Calendula arvensis)があります。
トウキンセンカ、ホンキンセンカどちらも江戸時代に日本に入ってきましたが、八重咲きのトウキンセンカの人気が高まり、人々の間に定着してしまったために、こちらをホンキンセンカ、もしくはヒメキンセンカと呼ぶようになりました。ちなみに、ホンキンセンカは、現在は冬知らずと言う名称で売られております。
最後に、キンセンカの学名はCalendula。和名はキンセンカ(金盞花)。植物名はトウキンセンカ。このトウキンセンカは、唐から来たキンセンカだから、トウキンセンカと呼ばれるとの説もあります。その他の名称は、ポット・マリーゴールド、カレンジュラになります。
まとめ
見るだけで目が良くなると言われたキンセンカ。九州のある地方では、サフランの代わりにキンセンカの花びらを使い、黄色いご飯を炊いて食べるそう。
キンセンカの鮮やかなオレンジ色は、天然色素ルテインによるものです。ルテインと言えば、パソコンやテレビ等から発生しているブルーライトを軽減する効果があり、紫外線の影響を受けて発生する活性酸素を除去する効果があるとされている成分です。
見るだけで目に良いとされるのは、このルテインのおかげだったようです。デスクワークに疲れた時、庭に咲かせたキンセンカの色鮮やかなオレンジ色の花を見て、心身ともに和んでみてはいかがでしょうか。