古代エジプトでは、若返りの薬として利用されていたマリーゴールド。カレンデュラとキンセンカ、マリーゴールドはよく似た花になりますが、それぞれにどんな違いがあるのでしょうか。

徹底比較してみたいと思います。

カレンデュラ キンセンカ マリーゴールド

カレンデュラとキンセンカ、マリーゴールドにはどんな違いがあるの?

まず、キンセンカから見ていきましょう。

キク科の花になり、原産地は地中海沿岸。和名は金盞花、英名はラテン語の何ヶ月も通してという意味をもつカレンデュラになります。別名ポットマリーゴールドとも呼ばれます。

キンセンカ属になり、古くから、ヨーロッパでは食用ハーブとして利用されるほか、ペストの予防薬、強心剤として用いられていたとの記述があります。

秋に種を撒いて、翌春に花を咲かせます。酸性土壌を苦手とし、中性から弱アルカリ性の土壌を好みます。

続いて、マリーゴールドについてですが、こちらの学名はTagetes、コウオウソウ属。原産地は中米、特にメキシコが中心。キンセンカ同様、キク科の植物になり、開花時期は、6月から10月にかけてです。こちらの花もキンセンカ同様、日当たりを好む性質をもちますので、育てる時は日当たりの良い場所を選びましょう。

スポンサードリンク

ちなみに、マリーゴールドの名称の由来は、マリーは聖母マリアさまのことです。聖母マリアの祭日にキレイな花を咲かせたため、マリアさまの黄金の花という意味から、マリーゴールドと名付けられております。

マリーゴールドの中でもっとも有名な品種は、日本では千寿菊と呼ばれ愛されている、ボリュームある花が特徴のアフリカン・マリーゴールドです。そのアフリカン・マリーゴールドに孔雀草と呼ばれるフレンチ・マリーゴールドをかけあわせた品種がアフロフレンチ・マリーゴールド。今、もっとも人気のある品種になります。

最後に、マリーゴールドは主に観賞用の植物として植えられますが、根に防除効果があるため、コンパニオンプランツとして利用されているとのことです。

まとめ

マリーゴールドの原産地であるメキシコでは、「死者の日の祝祭」を彩る花として、大量に栽培されているんだそう。アルタールと呼ばれる祭壇のまわりを死者の花マリーゴールド等の花で飾り、祝祭を行う11月1~2日は、街がマリーゴールドの香りに包まれるそうですよ。