カトレアは洋ランの仲間で「ランの女王」とよばれるほど豪華な花が咲きます。そのカトレアの中でも、マキシマの名を持つカトレア・マキシマという花があります。マキシマとは「最高」とか「大きい」とかいう意味です。
今回はカトレア・マキシマの育て方と手入れの方法を紹介します。
カトレア・マキシマの育て方について
カトレア・マキシマには2つのタイプがありそれぞれ「マウンテンタイプ」と「コースタルタイプ」と呼ばれています。
この2つは自生している地域に違いがあり、マウンテンタイプは標高の高い地域に自生しており、背丈が低く花数も少ないですが、寒さに強いといわれています。
「コースタルタイプ」は標高が低く、海岸に近い地域に自生しており、背丈が高く、花数も多く咲きます。
カトレア・マキシマは、冬場は室内に置いておき、春先で温度が上がってきたときは戸外に出します。戸外の温度に関しては、2つのタイプで少し違います。
マウンテンタイプの場合は10℃以上であれば大丈夫ですが、欲をいえば14℃以上あれば問題ないでしょう。コースタルタイプの場合は18℃以上であれば戸外に出します。
秋は同じように気温が下がってきたら、室内に入れます。
どちらのタイプも室内に置く場合は、窓際のよく日光の当たる場所に置いてください。日本の夏場の日光は自生地よりも強いので、日陰に時々置いたり、遮光する物を使って少し日光を和らげてください。
ただし、マウンテンタイプはコースタルタイプよりも多少日当たりを好む傾向があります。
カトレア・マキシマは葉などにある、気孔細胞が小さくできています。気孔細胞とは乾燥に対応するため、空気や水分を通す孔のことです。
気孔細胞が小さいので、蒸れや過剰な水分には弱く、風通しのよい環境が必要になります。
カトレア・マキシマは自生場所が、もともとさほど栄養に富んだ場所ではないのでさほど肥料を多く与える必要はありません。芽が出てきたころから、夏場まで液体肥料を与えて下さい。
しかし、夏場の暑い時期や株が休んでいるときは与えないようにしてください。
まとめ
カトレア・マキシマは、カトレアの原種のひとつです。ですから、自生地の環境に近い状態で栽培することが必要になります。
重要なのは、温度管理、水、風通しです。「ランの女王」の中の最高のカトレアを育てみませんか。