朱色で咲くカトレアで小型のカトレア・コクシネアはご存知でしょうか。かつての分類では、カトレア属ではなく、ソフロニティス・コクシネアといわれていました。美しく咲くカトレア・コクシネアを育てるにはどういった注意が必要なのでしょうか。

今回はカトレア・コクシネアの育て方について紹介します。

カトレア・コクシネアの育て方について

カトレア コクシネア 育て方

全ての植物を育てるときにいえることですが、日本原産でない場合は原産の土地に近い環境を整えることが必要になります。カトレア・コクシネアも例外ではありません。

カトレアの分布はもともと中米~南米ブラジルで、暑さに強そうなイメージがありますが、カトレア・コクシネアの場合はブラジルの高地が原産ですから、温度は想像しているものよりもかなり低いのです。

日本の夏の高温には、そのままでは耐えることはできません。また、だからといって低い気温に対して強いかというとそうでもなく、温度管理が栽培に最も重要です。

また、気温が高いのを嫌いますが、日当たりのよさは重要です。戸外に出しておくときには、風通しの良いことも重要です。

冬場は、日当たりのよい窓際においてください。夏場に戸外に置く場合は、遮光ネットなどで直射日光をさけ、風通しのよいところに置いてください。

梅雨時の雨にはなるべくあてないようにして、長雨が続くときは一旦室内に入れることも必要です。

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乾燥を嫌うので、水やりは一年中必要だと考えてもよいです。ただし、気温が低い中(7℃を下回る)では株が休んでいることもあるので、その場合は控え目にします。

気温が下がる夜に、ぬれすぎていると根を傷めることがあります。

肥料は、低温期で株が休んでいるときと、高温期の夏にはあたえないようにします。新芽が出始めたころから、6月位まで、そして暑い盛りがすぎた10月に液体肥料を1週間~10日に一度くらいの割合で施します。

その他の時期には水のみで肥料は必要ありません。

害虫は、カイガラムシという虫がつくことがあります。カイガラムシは幼虫の時には薬が効きますが、成虫になると体に殻を作り薬が効かなくなります。こうなってしまったら、払い落すしかありません。

まとめ

カトレア・コクシネアの栽培には、温度管理が最も重要で、かつ難しいようです。カトレア・コクシネアには、朱色のほか、変種で黄色に咲く花もあります。

そして洋ランのなかでも華麗で美しい種です。少し育てるのが難しいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。