水栽培で代表的な花といえばヒヤシンスとクロッカスですが、たまにどちらがどちらだかわからなくなることがありますよね。クロッカスに至ってはサフランと間違うこともあります。今回はクロッカスとサフラン、ヒヤシンスの違いを調べて行きたいと思います。
サフランとクロッカスの違い
サフランはアヤメ科サフラン属に属する植物で西南アジア原産で最初に栽培されたところはギリシャとされています。そしてギリシャ語でサフランの事をクロッカスと言います。ややこしいですね。ギリシャ語ではサフランの事をクロッカスと呼んでいました。サフランは古くから雌しべを香辛料や香料、染料に使われてきました。サフランは秋に花を咲かせますが、クロッカスは春に花を咲かせます。
このことから日本では秋に咲く花をサフラン、春に咲く花を春サフラン、花サフラン、クロッカスと呼びサフランと区別しています。クロッカスはアヤメ科クロッカス属に属しておりサフランと極めて近い品種です。
ヒヤシンスとクロッカスの違い
ヒヤシンスはクロッカスと同様に水栽培で楽しめる球根性の植物ですが、クロッカスとはまったく種類が違います。ヒヤシンスはツルボ亜科ヒアシンス属の植物です。花はクロッカスと違い一本の茎に多数の花を付けます。
アヤメ科のクロッカスとはまったく違う種ですが、原種の分布は地中海東部沿岸でクロッカスも地中海沿岸に分布していることからヒヤシンスもクロッカスもギリシャ神話に登場する。
ヒヤシンスはヒアシンスとも表記されることがありどちらも間違いではありません。
日本には1863年に渡来したとされています。
【まとめ】
サフランとクロッカスは同じ種といってもいいくらいに近い花でした。サフランは秋咲、クロッカスは春咲です。サフランの方が人間との付き合いは長そうです。ですからクロッカスをサフランと区別したのでしょう。ちなみにオータムクロッカス別名イヌサフランはサフランとクロッカスと名前が付いていますが、イヌサフラン(オータムクロッカス)はユリ科でサフランとクロッカスとは全く別物の植物です。
ヒヤシンスは原産が地中海東部沿岸でクロッカスとは同じ球根性の植物ですが植物的にはクロッカスとヒヤシンスは縁もゆかりも無いようです。