キンギョソウのように品種が多く見た目の違いが大きい種類のお花は、その品種なのか別の花なのか区別が付けられないことがあります。お花屋さんで並んでいるお花なら名前が記載されていてわかりやすいのですが、公園や庭に咲いている花を見たときにははっきりわからないままになることも良くあります。
キンギョソウに似ている花はいくつかありますが、今回はストックの花と比較してみました。この二つの見分け方についてご紹介します。
【キンギョソウとストックの違いや見分け方はある?】
キンギョソウは北アフリカや南ヨーロッパなど地中沿岸地域が原産の花で、オオバコ科の一年草です。花の色は白・黄・赤・ピンクなど幅広く、草丈は高い品種では1m以上にもなります。甘い香りが広がりガーデニングをやる人の間で人気があり、花もちもいいので切花でも人気があります。
そしてストックの花は南ヨーロッパ原産の一年草です。ストックもキンギョソウのように秋に種まきをして、花を春に咲かせます。香りがよく種が小さいこと、ガーデニング初心者でも比較的簡単に花が咲かせられるなどキンギョソウとの共通点がたくさんあります。
この二つの花、花の形や咲く時期・色合いなどが良く似ているため区別が付きにくいと思われがちですが、二つの花を並べると違いは一目瞭然です。
まずキンギョソウの花は花びらの先は分かれて広がっていますが、根元は一つにつながっています。これは「合弁花」と言う種類です。そしてストックの花を見ると、花びらの根元も複数に分かれています。これは「離弁花」と言う種類です。この違いを見ると、キンギョソウとストックの違いは一目瞭然でわかります。
ちなみにこの二つの花は、つぼみの付き方も違います。キンギョソウは茎から複数の花のつぼみが直接上までニョキッと出てきていますが、ストックの花は太い茎の脇から細く短い茎が出てその先につぼみが付きます。これを知っておけば、花が咲く前のつぼみの状態を見ただけで、キンギョソウとストックの見分けが付きます。
【まとめ】
キンギョソウとストックの違いや見分け方をご紹介しました。
この二つは一見するとそっくりで見分けが付きません。しかし二つを並べてよく見ると、大きな違いがある事がわかります。