海外に行くときに必ず必要となる大切なパスポート。日本の赤いパスポートの表紙には金色の菊の花のマークが描かれています。菊の花が表紙に使われている意味はあるのでしょうか。また日本の国家は桜ではなく菊なのでしょうか。

今回は菊の花のマークの意味、そして国花について調べてみました。

パスポートに菊の花のマークを使った意味は?

パスポート 菊 意味

本来、パスポートの表紙には国の紋章を入れることが世界共通事項として知られているそうですが、日本には法律上決められた正式な国章が存在しておりません。

その場合国を象徴する別のマークを入れます。ですので、国を代表する花の1つである菊の花を図案化し、国の紋章の代わりとしてパスポートの表紙に使っているそうです。

パスポートの表紙に使われているのだから日本の国花は菊の花だと思いがちですが、実は日本には法律上定められている国花はないのです。

世界的にも法律上国花を定めている国は無く、法律で定める必要はないようです。

ですが、明鏡国語辞典や広辞苑を見ると国花の欄に「桜と菊」が記入されているように自然と菊の花は国家として私たち日本人の根底にあるようです。

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そこで、皇室の御紋章も菊の花なのでこちらとの関係を調べてみましたが、外務省のホームページを見ても直接の関係があるのかを明言しておらず、御紋章の菊は菊花十六弁に複弁、要するに16枚の花びらと後ろに重なって見える花びらが描かれているマーク、パスポートは複弁かなく一重菊です。

としか書かれていないためはっきりとしたことはわかりませんでした。

日本のほかにも国章を持っていない国があります。例えばイギリス、アメリカ、フランスなど。その中でもイギリスはイギリス王室の紋章であるライオンが描かれています。

アメリカでは国璽(こくじ)である鷹のマークが印されています。このように国を代表するものであったらパスポートのマークとして使用できるようです。

まとめ

菊の花がパスポートの表紙のデザインに使われている理由は法律上定められてはいませんが菊の花が国花であるから、また日本の国花は菊と桜の2種類である事が今回の調べでは確認することが出来ました。残念ながら皇室の御紋章との関係性はわかりませんでしたが菊の花は昔から私たちの心に根付いているのかもしれません。