テレビドラマや映画などで目にする職業バッチ。実在するそのバッチにはどのような意味がこめられているのか、また、どのような職業の人が身に着けているのか、気になりませんか?
今回はいろいろな種類がある職業バッチの中から”菊”の模様が印されているものに絞って調べてみました。
菊の模様のバッチを身に着けられる職業は?
バッチを身に着ける職業は重荷”士業”と呼ばれています。さまざまな種類がある士業の中で代表的な職業は、弁護士、弁理士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、司法書士、行政書士、海事代理士の8種類です。
この8種類の職業は8士業と呼ばれることもあります。このような士業のバッチは全て異なる模様が印されています。
弁護士であれば正義を意味するひまわりのようにお花が印されているものが多くあり、今回注目した菊はそのひとつです。
菊の模様を印したバッチを身に着けている職業は8士業の中では、知的財産に関する専門家の”弁理士”、海の安全を守る法律家の”海事代理士”、労働者がより働きやすい会社作りを助ける社会保険労務士があげられます。
菊の模様が印されたバッチの意味は?
職業ごとにバッチが異なるのでそれぞれ意味も異なります。弁理士は、16枚の菊の花弁の中央に五三桐があしらわれています。この菊は”正義”を、桐は”国家繁栄”を意味しています。
海事代理士は、17枚の菊の花弁の中央にラット(舵輪)が黒色であしらわれています。この菊は”法律”を、菊の花弁は”団結”を、ラットは”海事”を意味しています。
社会保険労務士は、16枚の菊の花弁の中央に『SR』の文字があしらわれています。このSRはローマ字で社会保険(Syakaihoken)労務士(Roumushi)の頭文字です。
まとめ
このように同じ”菊”という花をデザインしていても職業ごとにこめられたいみは違うようです。しかし、菊の花言葉は「高貴」「高尚」「高潔」と気高く気品に満ちているので法律に携わる職業のイメージにはぴったりですね。
また、天皇様や皇室を表す「十六八重表菊」紋章にも使われているように日本には根強い花でもあるので身分を証明するバッチに採用しやすかったのではないでしょうか。他にもさまざまな士業バッチがありますので気になる方はそちらも調べてみてくださいね。