北海道は寒冷地ですので、本州とはバラの栽培のしかたが異なる部分があるようです。開花時期も平均で一ヵ月半ほどずれるといわれますし、一般的な育て方を参考にすると、栽培に失敗することもありますので、適切な方法を知っておくことが大切になりますね。特に冬の寒さに耐えられる越冬準備は重要な作業になります。ここでは、北海道でのバラの育て方について、越冬対応などを中心にご紹介します。

バラ 北海道 育て方

【バラの北海道での育て方について】

北海道では4月に入って雪解けになり、地温が上がってくるゴールデンウィークあたりからが本格的なガーデニングシーズンといわれます。バラの開花時期も6月中旬以降が本格的なシーズンになるのですね。手入れとしては、雪解け時期の4月前後に元肥を入れ、続いて冬囲いから出した苗の剪定や苗の植え付けを行います。5~6月に追肥、6月には病虫害の防除と忙しい時期になりますが、追肥を定期的に行うことで夏まで花を楽しむことができそうです。8月に夏剪定を行うと、引き続き9~10月にかけても花が咲き続けてくれるということです。注意点としては、施肥は8月までとし9月以降には行わないようにします。本州では秋に冬肥を与えるのが一般的なのですが、北海道のバラは冬眠してしまうためこの時期の施肥は冬枯れの原因になりかねないのだそうです。北海道でバラを楽しむためには、育てるバラの種類も寒冷地に適したものを選ぶといいでしょう。つるバラに耐寒性のある種類があったり、赤系のバラが丈夫だという説などもあるようです。

【バラの北海道での越冬方法について】

冬になる前に葉をすべて切り落として冬囲いをします。積雪量が多くてバラの背丈まで雪がかぶるようであれば、枝折れしないように枝をしっかりとまとめて縛るだけでもいいといわれます。冬の間にバラは土の中で根を伸ばしていくので、植え替えなども冬の前に行うのがいいでしょう。冬の間、バラは活動を休止しますので、肥料を与える必要はないということです。雪解け後剪定をし、地植えの場合は株まわりの土を掘り起こして地中に酸素を送り込んだり肥料を与えるという流れになります。

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【バラの北海道での剪定について】

寒冷地での主な剪定のタイミングは、越冬準備時と雪解け時です。冬囲いは11月~12月にかけて行うため、その前に未熟な枝はすべて切り捨ててから軽く束ねておきます。雪解け後の剪定はつるバラの場合は枝先を整える程度で十分、一輪咲きの場合は3分の1程度まで剪定しても問題なさそうです。

まとめ

北海道のような寒冷地でバラを栽培する際は、酷寒期の対応が大切になりそうです。雪が積もるような時期になる前に、枝を切り落として株をたばねて囲いをすることになります。本州で行う手入れと同じことをすると上手く生育しない場合がありますので、寒冷地での栽培のルールや注意点をよく覚えておく必要があるでしょう。