植物育成するにおいて肥料はとても大事な要素です。もちろん薔薇を育成するにとっても肥料はとても大事な要素です。しかし、良薬も与えすぎると劇薬となってしまうことがあります。では肥料を与えすぎると植物は、薔薇はどうなってしまうのでしょうか?調べて行きたいと思います。
バラの肥料をあげすぎると
肥料を与えすぎることを肥料焼けといいます。肥料焼けになると薔薇の葉が変形して大きくなったり、樹高が高くなりすぎたりと、一見凄く元気になったように見えますが違います。樹木が成長するには沢山のエネルギーを使うので無理に成長させるとエネルギーを大量に消費してしまい結果的には葉の元気がなくなり花が早く咲き終わったりしてしまします。
肥料を与えすぎると土の中の成分の濃度が濃くなって根から水分が吸収できなくなります。肥料焼けは人間で言うところの食あたりです。植物がどう食あたりになるかと言いますと、植物の根が養分を吸収するのは根の周囲の薄い肥料部分を濃度の高い細胞内へと引っ張り込んでいるからです。普通は濃い方から薄い方へ流れ出すのですが植物自体がエネルギーを使い選択的に取り込んでいます。もし肥料をあげすぎて根の周りが根の内部より養分の濃度が高くなってしまうと養分を吸収するバランスが崩れて問題が起こってしまうのです。
では肥料焼けを起こさないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。まず速効性の肥料を与えすぎない、肥料を与える時期を守る、液肥の希釈を守って濃いものを使用しない、肥料が直接根に触れないようにすき込む、生育初期のころに濃い肥料を与えてしまうと枯れてしまうことがあるので薄いものを使用する。等があります。
肥料焼けは鉢植えで起こる場合が多いので鉢で薔薇を育てている場合は十分に注意しましょう。
【まとめ】
肥料を多くやりすぎると薔薇に異変が起こることがわかりましたね。特に鉢で薔薇を栽培している人はより注意が必要です。肥料焼けになると葉が黒ずんだり根が腐ってしまったりと良いことがありません。せっかく薔薇のために良かれと思い肥料を与えても薔薇の株を枯れさせてしまったら取り返しが付きません。大事に育てているつもりでも過保護になったら逆効果です。適切な量と回数を守って綺麗で素敵な薔薇を育てましょう。