カンナは、球根植物ですが、他の植物のように球根を分球して株分けのように増やすことができます。カンナの花は7月~10月頃までですが、そうなると、いつまで株分けを待てばいいのでしょうか。
そこで、カンナの株分け(分球)の時期についてご紹介します。
カンナの株分け(分球)の最適な時期は?株分けはいつまで待つ?
育てている植物を増やす場合、株分けの方法が一般的ですが、カンナの場合は、球根植物なので球根を「分球」するという形で株分けして増やします。カンナの株分け(分球)は、花が終わってから翌年まで待ちます。株分けする前に、その年に元気にさいたカンナは、花が終わりに近づくと花が枯れ始めます。この時に枯れた花はそのまま放置しないで、枯れた花は根元の茎で切り取る処置を施してください。
カンナの枯れた花を放っておくと、種がついてしまうので、カンナの球根の栄養分が種に奪われてしまいます。翌年に株分け(分球)した芽から花を咲かせるには、カンナの球根に栄養が回るようにしておくことも大切です。
花を切り取る部分は、茎の株元から約2cm~5cmのところで水平にして切り取ります。カンナの株分け(分球)に適している時期は4月~5月頃です。ちょうど球根を植え付ける前の時期です。カンナは、気温が低いうちに植えても発芽しないことがあるので、気温が高くなって、球根が育ちやすくなる時期に合わせて株分けを行います。
それまでは、花が終わった球根を、ピートモスなどを入れた袋に入れて、発泡スチロールの中に入れ凍らない場所で保存しておきます。また、暖かい地域なら掘り上げをしないで、そのまま土の中で球根を冬越しさせる場合もあると思います。この場合は、球根が埋まっている土の上に、さらに10cmほど盛り土をしておけば、球根まで凍るまでにはなりません。
球根の株分けの方法は、消毒したカッターかナイフで切り分けます。注意して欲しいのは、切り分けする部分です。芽があるところで切るのは避けましょう。芽が傷ついてしまいます。分球は、元気なカンナの芽がついているところを1球として、2つか3ぐらい芽が付くように、くびれている部分で切り分けするようにしてください。
もし、ちょうど左右に分かれるようにくびれている状態なら、2つに分けるだけにします。球根は、株分け(分球)してから植え直してあげると、球根が刺激を受けてより生長が促されやすくなります。
まとめ
カンナは、熱帯植物なので、育てる環境も高温で育てる必要がありますが、株分けとなる球根の分球も気温が暖かくなってからが適しています。では、カンナの株分け(分球)の時期についておさらいしておきます。
・花が枯れたら、茎の株元から約2cm~5cmのところで水平にして切り取っておく
・株分け(分球)に適している時期は4月~5月頃
・消毒したカッターかナイフで切り分ける
・芽があるところで切るのは避ける
・2つか3ぐらい芽が付くように、くびれている場所で切り分け
・左右に分かれるようにくびれているなら、2つに分けるだけにする
カンナは、丈夫な植物なので、芽の部分に気をつけて分球すればそこからしっかり芽を出してくれますよ。