5月になると紫色の花が水辺に咲き出して、思わず水彩画でも描きたくなる、カキツバタの光景です。今は、色々な種類の園芸用が購入出来きますね。自分でも栽培するならたくさんあると見ごたえもあり、綺麗ですよね。カキツバタの増やし方には2つあり、株分けと種まきです。今回は、この種まきの方法とコツをご紹介します。
【カキツバタの種まきの方法について!作業のコツを掴むには?】
一般的にカキツバタを増やす方法は、株分けが簡単なのですが、せっかく種が取れたので、種から育てたいと思いませんか?実際、株分けより効率や発芽率など、良くありませんが、繁殖はします。
カキツバタは花が終わった後に実が出来、成熟した後、実は膨らんで茶色になって裂けます。その中から、種が見えてきます。最終的に皮が開いて種がこぼれ落ちてきます。100個以上の種が一つのサヤに入っているので、色々な品種を育てている場合、この時点で種が混ざらないように注意しましょう。
採取した種は、冬の間休眠させます。カキツバタは湿地を好む植物なので、種を乾燥させないように注意します。乾燥気味にしてしまうと発芽率が極端に落ちてしまうのです。湿った水苔などに包んで冷蔵庫などで保存しましょう。
種まきの時期は3月~5月、または9月末~11月中旬頃が適期になります。種は専用の土を使用し、35cmx25cmx7cmほどのプランターに新聞紙を2枚敷きます。上から4cmほどの深さまで入れます。全体が湿るまで水やりをします。3日に1回の頻度で水を与え、常に湿った状態を保つ事が大切です。
3月~5月に種まきしたものは、9月頃に発芽し始めます。地植えの場合は、台風の時期でもあるので大雨などで土に埋まってしまう恐れがありますので、水はけのよい場所で管理しましょう。
9月~11月頃に種まきをしたものは、3月下旬頃から発芽します。鉢植えでは、発芽の確認が出来てからは、毎日朝晩の2回、水やりをします。ここでも土は常に湿らせておきましょう。
【まとめ】
カキツバタの種まきは、特にこの時期でなくてはいけない!という事はありません。しかし、正しい種まきの方法を行ってみても、もともと発芽率は30~40パーセントくらいと云われています。また、暑い夏や冬に種まきをすると、さらに確率が悪く、花付きも良くないでしょう。せっかく採取した種です!上手に発芽させていきましょう。