春の花の代表的な存在のチューリップですが、害虫の駆除についてはめったに聞かないようですが、実は害虫がいるのです。
これはチューリップを栽培して2年目以降、花に模様が入ることがあり、花色が変化する病気が発生することでわかります。
実は、植物ウイルスの感染も害虫のせいにもなりますので、球根生産者はウイルス感染を防ぐための害虫駆除も行っているのですが、一般家庭ではあまり行われません。
しかし、家庭でも行えるチューリップの害虫駆除の方法がありますので、一度勉強のつもりで学んでみましょう。
【チューリップの芽が出始めた頃からの害虫駆除について】
まず、チューリップの害虫についているのがアブラムシ類です。この害虫は草花だけではなく、葉や芽や花のつぼみなどの柔らかい部分に群がります。被害としてはすす病や葉をまいたり、こぶを作ったりします。
チューリップの場合は、アブラムシによるモザイク病の被害が問題です。もし葉や花びらに色割れが出てきたら駆除をすることです。また、アブラムシがついたチューリップの場合は治ることはないので、まずは株を抜くことが害虫駆除の方法となります。
球根農家の場合ですと、畑を何度も見て回り、アブラムシのついた株を取り除いて歩くのです。これを考えると、家庭でも葉や株をこまめに抜くことが必要です。
その他の害虫については、ネダニがあります。これらの害虫の駆除のお方法は、暑い夏の間におきやすくなります。
球根を取り出した後で時々調べて、ネダニを見つけたら、すぐに害虫を駆除して伝染しないように気をつけましょう。
このネダニは、1年中おきやすいので、害虫の駆除方法としては、5~6月の球根の堀上げと同時にスミチオンの溶液に浸して、寄生しているネダニを駆除します。
この方法で、ある程度の害虫を駆除することができます。
また、アブラムシなどの害虫を見つけたら、卵のうちから薬をまいて駆除することがポイントとなります。
【まとめ】
チューリップにつく害虫の駆除の方法については、プランターであれば、スプレータイプの農薬で害虫の駆除をすることができますし、庭などの広い範囲の場合には、薄める手間がありますが、農薬の料金が経済的ですので、チューリップにまいていきます。
特にアブラムシの場合は、花が良くない状況になるために、こまめに害虫の駆除をすることが必要です。
これは、花を美しく持たせるためにも必要です。春に咲く花の代表的なチューリップですから1日でも長く美しく咲かせたいものです。害虫の駆除をしっかりしてから鑑賞するのも良し、切り花として部屋を彩るのも良いです。
そのためには、球根の時からしっかりと害虫の駆除を心がけていくと次の年にはますます綺麗な花が咲きますので、お手入れをしっかりするようにした方がいいです。庭に植えるのもプランターに植えるのも同じですので、美しくチューリップを咲かせましょう。